大山奈々子
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津久井やまゆり園事件追悼式に参列しました。

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2016年7月26日 一年前の今日、津久井やまゆり園で惨劇が起き、19名の尊い命が失われ、多くの方が重傷を負い、全国の、世界の障がい者をはじめ、多くの方の心が傷つきました。

やまゆり園で暮らしたであろう方々、ご遺族、ご家族、障がい者団体の代表の方、自治体の長、国県市の議員にもお声がけがあり、相模女子大のグリーンホールで追悼の儀が行われました。

白い杖の方、車いすの方、どのような思いでこの場に来ておられるのか。また、行政の長や議員たちにどういう覚悟があるのか、私は、と問いかけたい時間でした。

壇上には津久井の山々を模した花壇と、県の花、やまゆりを入所者さんたちが折り紙で折った花が飾られていました。

やまゆり園の園長の涙ながらの弔辞に胸を衝かれました。

今年の桜を愛でる気になれなかったと。みなさんと桜をみたことが思い出され、と、季節の折々に亡くなった方とともに紡いだ日々が丁寧に語られ、ともに過ごしてきた人だからこその癒えることのない生傷のような思いに触れ、周りでは涙をぬぐう姿がありました。

知事の挨拶の中で、この式典に先立ってご家族から聞き取ったと、桜を見るのが何より楽しみだったあなた、冬のラーメンが大好きだったあなた、小学生と二人三脚をがんばったあなた、という調子で、亡くなった方の数だけ「あなた」を語りました。名前を公表されることも、顔写真が飾られることもない故人をせめてこの形で1人1人を意識させたことはよかったと私は思います。

少なくとも私たち県議団はそのように憲章を読み取っています。

しかし、後半は、だから「ともに生きる社会かながわ憲章」の精神を普及させますって、そこですか?普及や啓発という上から目線なことをいう前に、県の施設の中で、元県の職員が起こした犯罪だということを、防げなかった現実を顧みるべきであり、県行政を通じて、大切に尊ばれなければならないすべての個人の尊厳を大切にするしくみを追求し続けなければならないのではないでしょうか。

個人的には特別支援学校の子どもたちが過密校に通わざるを得ない実態や、朝鮮学校の子だけが差別されている実態など共生社会実現のために解決すべき最優先課題だと思っています。行政から大切にされていない現状を見て育つ子たちは、大切にしなくてもいい対象なのだと胸に沈殿させるでしょう。今日の追悼式で、19名の方の死に報いるために何ができるか何をなすべきか改めて問われているように思いました。

そして、地元に戻って取り掛かる仕事としては、港北区内の北綱島特別支援学校を潰そうとしている林市政の転換をはかるため、伊藤ひろたか候補を応援することが人間の尊厳を守る近道だと思うわけです。


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