大山奈々子
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セーリング会場視察に江ノ島へ。そして部活のこと

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東京オリンピックのセーリング会場となる片瀬江ノ島へ。観ておいた方がいいという地元加藤議員の提案で。日本共産党の広畑成志スポーツ委員会責任者はじめ畑野衆議院議員と秘書や、岡崎衆院予定候補、山内藤沢市議、赤旗記者、国政事務所の柴田さんも一緒に。

私も県民スポーツ常任委員会所属議員として、スポーツの課題を審査するので現場を踏むことは不可欠だと思っていました。

まず江の島には、今は亡き女性センターの視察や水族館や神社の観光では来たことがあっても、いわゆる夏の海を楽しむ人たちがたくさんいる江の島は初めてだったので、小田急江ノ島線にのるやいな、ビーチサンダルの人々、水着を着ているらしい人々、麦わら帽子の人々、すでサンオイルの匂い。と海感満載なのに驚きました。加藤議員は一般質問で江ノ島海岸西浜の海の家の風紀の問題を取り上げていたっけと思いつつ。

 

 

 

 

 

 

江ノ島ヨットハウスで県土整備局の砂防海岸課の方々に説明していただきました。このハウスはオリンピックを想定する前に一昨年建てられた新しい施設です、ここでは年間100回を越えるレースが行われているといいます。

セーリング競技は試合中の様子を見せるために空撮が必要です。東京会場では羽田のそばなので、ヘリコプターが飛行機の航路を邪魔するので会場を移す必要があって神奈川に決まったといいます。(藤沢はよく戦闘機が飛んでくるのでそれは大丈夫かと思いきや、やはり米軍機のルートにあたるところはもともと避けた会場設定のようです。オリンピックの時もおかまいなしか…)

1964年の前回のオリンピックでも会場となっており、同じ協議で二大会連続開催は日本でここだけだそうです。

 

 

 

 

 

 

セーリング会場は、現在、ディンギーやクルーザーなど約1000隻が停泊しており、これを大会期間中は近隣の葉山港や民間のマリーナに移す必要があります。 

移す費用はIOC持ちですが、移動した先の停泊料と現在の停泊料の負担割合はどうするか、プレスの待機場所、ネット回線、アスリートがくつろげる場、艇の計測場所、観覧席の規模、そもそも観覧席を設置するのか、(リオ五輪では茣蓙とパラソルだったという)選手が宿泊する大磯プリンスホテルから陸路で運ぶのか海路か。交通規制はどの程度か、パラセーリング競技は行わないとはいえ、会場のバリアフリー化はどうするか。定置網はそのままにするけれど漁業補償はどうするか。選手の病院の連携は。いろいろなことはすべて検討中といった様子でした。

コンパクトな開催と言われながら、県のレガシー(遺産)となるものは県が負担します。40億円とみつもられていますが、江の島大橋の拡幅やトイレ改修、さまざまな施設の設置にどれほどかかるのか。

担当の職員さんは、仮設の施設に関しては組織委員会が担当し、県はサポートする立場、地元の生活や事業活動に影響の無いようやっていきたい。アスリートファーストやいろいろなファーストがあって大変。我々は地域ファーストでやっていきたいのですがと語っておられました。

「艇を移動すればいいというものではなく、ここにおいておられるみなさんは江ノ島が好きでここにおいておられるので」、と利用者の心境をおもんぱかる姿勢が見られました。今後、県が取り組む事業の膨大さに大変だなと思っていたら畑野議員から、国立競技場であのような事態になったけれど、と建設作業員の自死のことが語られ職員さんたちを案ずる言葉がかけられました。

来年はプレプレ大会、再来年はプレ大会が行われますが、いずれも季節は秋。真夏に行われるセーリング大会には不安もたくさんありますが、無理なく無駄なく、安全で楽しめる、選手にとっても伸び伸びしたパフォーマンスが可能となる大会にしていくために知恵をあつめなければなりません。

私は2020オリパラと浮足立つムードの中でしっかり地に足をつけたスポーツ行政に目を向けていきたいというのは私の委員会での基本市政です。現地をみたことでしっかりイメージを持って質問して行けます。

・・・

さて、部活動の適正化は私の中の大きなテーマです。党の文教問題の責任者の方に話したことと同じことを、スポーツ分野の責任者である広畑さんがこられたのでお願いしておきました。

部活動問題を考える時に、教育分野の工夫だけでは太刀打ちできず、競技団体が若手の育成を本腰入れて考え、過度な大会スケジュールの見直しなど科学的にそして教育的に全人格的な発達を保障する視点で考えていくことが不可欠だということです。

今夏の高校野球で語られた、某監督の古臭いスパルタ論。「文武両道訪う言葉が嫌いだ」などという勝利至上主義。げんなりします。

「長野県が朝練やめる通知を出したとか言うのはいいね」、と友人のインターハイテニス選手ママに語った際に、「長野だけテニス弱くなるね」と彼女が冷笑したのが印象的です。

この秋にも党の中で教育分野とスポーツ分野で協議する機会がもたれるということでした。期待がもてます。

部活動問題は利害と思惑と生き甲斐が絡み合い、複雑にして困難な様相を持ちます。その陰に人生をスポイルされる子どもたち、教師たちがいることを思えば喫緊の課題です。


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