環境省の石綿ばく露者の…試行調査を。
この記事は、あまり知られていないので、多くのアスベスト関連活動家や議員のみなさんに知っていただきたい情報の一つです。
代表質問は片道(相手の答弁抜きで私が使える時間)30分だったので、一つ一つの答弁すべてに再質問することもできず、議席の少なさを嘆く場面の一つでもあるのですが、徹底して求めたかったひとつがこれです。国の負担でアスベスト患者を早期発見、治療に結ぶ試行調査です。
「環境省では、石綿ばく露者の健康 管理の在り方を検討するため、平成27年度から「石綿ばく露者の健康管理に係る試行 調査」を実施しています。本調査では、石綿ばく露の聴取、石綿ばく露の評価※1、保健 指導等を実施することにより抽出された課題等について、調石綿健康被害救済小委員会に置いて今後の方向性が検討されました。」
ということですが、その小委員会が今後の方向性についてまとめたものがこちら。
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「将来的には、検討等に必要な予算について基金の運用益を活用することも一案ではないかとの意見があった。この点については、石綿ばく露による健康不安に対応するため、試行調査を地方
自治体の協力を得て対象地域の拡大に努めながら継続し、その調査結果について適切な時期に評価を行った上で、その評価を踏まえつつ、兵庫県での取組事例等も参考にしながら、実施主体や費用負担の在り方も含め、効果的・効率的な健康管理の在り方について引き続き検討していくべきである。」
アスベストに関しては、一般環境の中でも発症することが知られています。
県営住宅で曝露した方を追跡できないのであれば、県としてこの調査に手を上げ、参加することが必要。国の費用で行える調査です。と追求したのですが、基本的に市町村を対象にした調査だ、県として私が例示した奈良県は(アスベスト工場の立地などが)本県とは条件が違う、というスタンスでした。
神奈川県では多くの自治体ですでにアスベスト患者の発生が確認されており、県の認識は甘いのではないかと思います。常任委員会でも引き続き求めていきたいと思います。
コメント
国の誤った政策アスベストは、住民もなのは当たり前です。
我々建交労は、毎年、自治体へじん肺・アスベストキャラバン(要請行動)してますが、ある自治体で聞かされたのは「平成16年までの建築物の9割方アスベストを使っていると思って構いません」。だそうです。
今年の春、三池炭鉱閉山20周年じん肺・アスベスト救済自主検診で
現れたのが、幼い頃に公営団地に住んでいた。と言うものでした。
更に一昨日の毎日新聞に、造園業にアスベスト被害が出た、と言う記事です。
庭石等に使われる「蛇紋岩」にアスベストが含有していて、加工する時にアスベストを吸引して、肺がんになったと言うものです。
津波古さん
いろいろな形のアスベストが存在してますね…
しかもこの問題は建設業界におけるほどは認知されていないので
今後の国や自治体のとりくみと知った人の運動が必要だと思います。