港北区議員団会議と児童養護施設訪問
季節に一度、港北区の議員団会議が開かれ、区内選出の全議員が集い、警察から犯罪の発生状況、消防から火災や救急状況、道路工事や新しい施設、保育園の状況など報告を受け、質疑します。
8日に開かれました。
消防に関しては、消火器の購入に関し、町内会単位ごとにまず小机町から購入支援と取り付け支援が進められていくようです。
新しい施設としては2017年12月に「親と子の集いの広場 ともとも」が開設しました。NPO法人ポケットさんの運営。新吉田町です。
また養育に課題がある世帯の子どもとその保護者を対象に生活習慣や学習の定着を図る「寄り添い型生活支援事業の施設」が今年1月に開設されたという、嬉しい情報でした。NPO法人楠の木学園さんの運営です。利用には資格要件が必要であるため広く広報はしないということでしたが、興味のある方は区までお問い合わせください。
生き甲斐就労支援スポットが人材派遣会社パソナに業務委託で開設されますが、これも本来は行政が担う仕事だと思うものの、高齢者の方の就労のヒントになるならそれは喜ぶべきです。
一方、生活相談の中で、高齢者の就労に様々な問題を見てきました。優良な雇用主と契約し、労働条件がしっかりした職が提供されますように。
ところで、港北区役所の一角にこういう読書コーナーが設置されていました。人口が34万人近くある港北区に図書館が一つしかない問題はかねて指摘されていますが、綱島地域に新しいTSUTAYA図書館ができるという話も聞きます。公営の蔵書が充実した図書館の整備が待たれますが、それとは別にこういったコーナーを作ってくれることは嬉しいものです。
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午後は綾瀬市の児童養護施設と乳児院を視察させていただきました。
今度予算委員会で児童相談所を取り上げるかもしれません。関連施設として唐池学園とドルカスベビーホームを見せていただきました。
綾瀬の松本春男市議にご案内いただきました。
乳児園の方はまだ新しい建物で、1対1くらいの保母さんの配置でしたが、夜勤が多くて大変だとおっしゃっていました。普通の保育園とは違い、24時間です。大勢で交代勤務すれば一人一人は楽だけれど、子どもにとっては毎晩保育士さんが変わるというのは落ち着かないというお話には難しさを感じました。
児童養護施設の方は、50年以上たっていますが、耐震診断もできていないと。ここは県が支援して子どもたちの安全をまもらなければなりません。
家庭的な個室に縦割りのグループで暮らす子どもたち。みんなでスキーにいった写真もありました。国や県から補助金が出ていて、かつてより子どもにしてあげられることは増えたという趣旨のことをおっしゃっていました。優しそうなスタッフの方々、先生、ではなく愛称で呼ばれているとおっしゃっていました。
虐待を受けた子でもやはりおうちで暮らしたいという思いがある。中には自分から家では暮らせないという子もあるけれども。個室で出会ったかわいい笑顔のあの子も心の中では傷を抱えているのだと思うと切なくなります。学校で施設の子だからといじめられると言った例はほとんど伝わってこないというのはホッとします。みつからないだけかもしれませんがとおっしゃっていました。
横浜では中学校の給食がないので養護施設から持ってくるお弁当を見られたくないという話を聞いたことがあります。綾瀬市はもちろん、中学校給食があります。高校生になってもそれぞれにお弁当を持っていけるのだそうです。
しかしここは18歳になると出て行かなくてはなりません、自立トレーニングのためのお部屋もありました。自炊するといっても施設の暮らしは材料の調達は職員がするので、普通の家庭の子が親とお買い物に行ってお手伝いする感覚とは違い、何から何まで自分でするというのはとても大変だという話でした。
8割を越える子が高校後も進学するのに、経済的にその道を実質選べず、施設の後、社会に出て行かざるを得ない子どもたちの道の険しさを思うと、ここにも国や県のサポートが必要だと思いました。
卒園生たちが編集したというこの本がとても役に立つといいます。
今朝の神奈川新聞に、川崎市が、養護施設の子の進学のために奨学金を創設したとでていました。これを広げていきましょう。
松本議員と加藤議員はこの裏手に鉄くずが山と積み上げられ、崩れそうだということで昨年、県に対応を求め、指導が入って防護壁が高くなりました。背後に見える山が有価物の山です。
マスクが苦手な私ですが、子どもたちに菌を持ち込んではまずいのでマスクをいただいてつけました。この時期は持参するべきでしたね。
ここでもインフルエンザがはやっており、区議団会議でも区の幹部がインフルエンザでお休みで…猛威を振るっています。
車に乗せていただきながら、松本議員から、県道が始終凍結するけれども県の対応がよろしくないというお話をうかがいました。担当課に話を聞いてみます。