市議団と市民との懇談に初参加。保育園の園長会
横浜市選出の県議として、市政課題も把握したい、ということで、市議団の懇談日程の中で参加可能なものには参加させてもらうことを4年目にして初めて試みました。県域の保育園や保育従事者との懇談はさせていただいていますが…
私立保育園の園長会のみなさんと。市議団は毎年懇談させていただいているとのこと。保育所を新設しても保育士が足りず、結果既存園の児童の受け入れが低減してしまう…。この悪循環をなくすために、6本の柱で市政要望をうかがいました。
左から古谷市議、荒木市議団長、白井市議 私 木佐木県議
要望1
(保育士確保のための予算を確保してください。予算を有効につかってください。市が行っている就職相談会や、保育所見学ツアーの実効性に疑問を呈し、)
ア)園長会独自で開発した「保育士募集アプリ」の維持発展に予算を。
イ)養成校に向けての形式ばらない学生目線の就職相談会を開催する。
後援を。
ウ)イに関して宣伝費の確保を。
エ)地域型就職相談会の開催を。
要望2
ローテーション雇用費(代休代替雇用費)を平成29年度の水準に戻すこと。また在籍する児童数に沿って支給すること。
要望3
横浜市は、保育所から認定こども園への移行に対して現在設けている制限を撤廃すること。
要望4
早番、遅番時の保育士配置を現状の2人体制から保育士1名と補助職員1名以上の配置への規制緩和を行う事
土曜保育の開園時間を8時間に短縮可能にすること
平成26年度以前の水準の看護師雇用加算の復活をお願いする。
(看護師の常駐は横浜の保育のシンボルだったと言います)
要望5
事務作業の軽減と保育所担当監査課には効率よい、園の運営を補佐するための監査お願いする
(事務作業が保育士の仕事を圧迫している実態)
要望6
横浜市は国から支給される施設型給付費(依託費)を国の指定通りに施設に払っていない。直ちに改善すること
・・・・・・・
精査が必要な項目もありますが、要望6などはせめて概算で支給することができないのか。市の職員が足りないのか。支給が翌年度になっては運営を圧迫するので早急に改善しなければという話になりました。
県が見習うべき看護師加算などもありました。(大幅に削減されているようですが)
保育士確保に関して、考えさせられたやり取りがあります。
「離職理由の一つに処遇改善と並んで、職場の人間関係というのがありますが、とくになぜだと思われますか」
「採用時に養成校からの紹介というルートではなく、ネットを通じてくる学生が増えた。時間の節約になるからだ。丁寧に園を見定めるという形ではなくなっている。派遣サイトをみてくる。人手不足だから園長もびしっと指導できなくなっている」
「なぜネットとかそういう形に…」
「結局、奨学金で学ぶ学生が増えて、アルバイトしながら学校に行くので就職のために時間を割いていられないという状況があるようだ。だからお手軽な方法を選ぶ」
……学生を貧困状態に追い込むことがこんな形でのしわ寄せがくる…
学費を無償にしていくことの意味深さを改めて知り、県の保育行政に応用できる考え方も見いだせた懇談でした。園長会のみなさまありがとうございました。