植物園ではなくなった県立大船フラワーセンター視察
常任委員会と特別委員会の合間に、かねてから行くべきと思っていた
県立大船フラワーセンターに行きました。守る会のみなさんの思いを受け止め、指定管理化に抗して論戦を続けた加藤なを子議員と一緒です。このあと、地元の方々に案内していただきました。
日比谷花壇大船フラワーセンターという名前になっている今、その経緯を日比谷花壇のHPではこのように紹介しています。()内は私です。
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大船フラワーセンターは、「神奈川県立フラワーセンター大船植物園」として1962(昭和37)年7月に開園しましたが、老朽化により、2017年7月から大規模改修をしていました。
これまで県営だったのですが、指定管理者制度が導入されたことで、今後は、ニーズに沿ったアイディアや企画などを取り入れた、さらなるサービスの質の向上が期待できます。
正式名称は「神奈川県立大船フラワーセンター」ですが、ネーミングライツ(命名権)も導入し、今後5年間「日比谷花壇大船フラワーセンター」の愛称となることが決まりました。
大船フラワーセンター内には、シャクヤク園、バラ園、ハナショウブ、ツツジ・シャクナゲ、ボタン、サルスベリ、ツバキ園、ウメ、サクラ等四季折々の花が咲き誇っています。
また、和風庭園やグリーンハウスなど、少し趣向の変わった展示もされており、見ごたえがあります。
お子様連れには芝生広場が人気で、走り回ったりお弁当を食べたりすることができます。
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何度も書いたと思いますが、指定管理制度は、民間活力の導入の名の元、サービス向上と経費削減の二つの目標をかかげて導入された制度です。本来両立できようはずもありません。各地で破たんが報告されています。
植物園は、ブリタニカ大百科事典によると、「種々の植物を集めそれぞれを栽培,保存して,植物学の研究のために資している機関。これらの機関はまた教育上,厚生上一般に公開して人々に資している場合が多い。植物園はその目的を果すために,研究室,さく葉室,温室などの設備をもっている。」と定義されていますが、大船フラワーセンターは植物園ではなくなりました。関谷分室という育苗の施設も廃止です。外看板の植物園、は消されています。哀しいです。
ここに、県立フラワーセンター大船植物園の存続を求める会のHPがあります。県有施設全廃というとんでもない方針から守り抜くため闘われた足跡がここにあります。
一番大きな池の水は抜かれ、園をかこっていた竹林や高木が抜かれ、温室はただの室になり…温室の中の池も水が抜かれ…初めて訪れた私にはそれなりに魅力的な園でもありましたが、もっと充実した植物園になじんだ方々には残念な移譲だったようです。利用料金もオトナ100円から400円に値上がりです。園内の種苗の販売などは近隣の花屋さんと連携ができていましたが…
これからも次々襲う公の責任放棄、闘い続け、何とか残されたこの園もせめて訪れる方々が楽しめる施設でありつづけるよう改善を求めていきたいと思います。
植物園を緑のオアシスとしていた緑の高木がなくなり、マンション群がみえています。
子どもたちがあそぶこの広い芝生のそばのトイレができたことはよかったそうです。
この園で咲き続けている県の花、やまゆりです。今は何を思って咲いているのでしょうか…。