第三回定例会前半終了。なんでも反対の共産党かな
議会最終日はいろいろな議案の採決と請願や意見書の採決がありました。議案は補正予算含め19本。私たちはマイナンバーに関わるもの、サテライト型養護老人ホーム、介護医療院など専門性の保持が危ぶまれるもの、また、建築の規制緩和につながり安全性が危ぶまれるものなど5本に反対しました。なんでも反対の共産党といわれることがありますが、今回も14本/19本には賛成です。他会派ですか?
いつものようにみんな賛成です。これが私には大きな疑問です。二元代表制の一翼だからといって当局を厳しく追及している風にみえることもあるのですが、知事提出議案には100%賛成。たまに1人会派さんが違う意見の時もありますが…。そんなわけで議会局の職員さんは賛否の姿勢を確認するのに、総員起立、か賛成多数、か見定めるのに、私たちの席をご覧になっています。
県立高校を20~30校減らす議案にも、近代美術館を閉館する議案にもリニア新幹線のために県立高校を移転させる議案にもみーんな賛成の県議会です。なんでも賛成もたいがい問題かなと思います。
その思いを強くしたのは知事や副知事、県議の特別職の報酬引き上げ。これも共産党はもちろん反対しました。現在でもこれらの人への報酬は常識に照らしても十分すぎるほどだからです。県民生活が厳しいとき、ましてや県財政が厳しいときになぜ報酬を引き上げるのか。これもほとんどの会派が賛成でした。
さて、この日は意見書や請願への賛否も問われました。
≪国に対し「消費税における単一税率と現在の請求書等保存方式の維持を求める意見書」等の提出を求める請願≫は賛成はわれわれだけでした。消費税に反対できないならせめてと、二種類の税率で事務が煩雑になることを懸念する業者団体からだされたもので私たちが紹介議員となっていたものです。残念。
あと、立憲民主が出した≪医療的ケア児の通学支援に係るガイドラインの設定を求める意見書案≫は私たちも賛成しましたが、これは票が割れて否決。
自民党が立民の対案として提出した≪医療的ケア児の保護者を総合的に支援する取組の充実を求める意見書案≫は私たちも賛成し可決
この辺の割れが出てきたのは最近の変化です。
残念だったのはわれわれが提出した≪中央省庁による障がい者雇用数水増し問題の徹底的な解明及び障がい者雇用政策の抜本的な改革を求める意見書案≫が否決されたこと。障害者の多くが非正規雇用となっている現状も改善を求める中身を含んでいただけに残念です。
請願については議会運営委員会で政務活動費関係の透明化厳格化を求める請願の数々が継続になっていること。共産党は採択を主張したんですが…。まあ本当に今後の検討課題になっていくよう働きかけていきたいと思います。
そして、このブログの『お知らせ』のところにあるように、知事の暴言を、県民の代表に対する知事の暴言を議会が不問にするという結果はとんでもありません。当事者同士でやってくれというヤジがありましたが、議会と知事は対等でお互いがお互いの権能を認め合ってよりよい県政を築くという観点に立つ二元代表制が本当に機能しているのであれば、議員に向けられた暴言は県民に向けられているものとして知事のその所業をきっちり批判できなければなりません、
悔しいです。写真はネット中継でこの知事にやさしく反省をうながすだけの緩い決議に賛成する6人が起立している姿です。私は前から2列目です。
コメント
議会の様子がよくわかりました。
是非「ダイジェストを新かなへ」写真入りで。
議会運営委員会で政務活動費関係の透明化厳格化を求める請願の数々が継続になっていること、現状ではこれで良いでしょう。少なくとも否決はできない状態も大事かなと思います。
中村様
政務活動費の請願は議会を開かれたものに変えてくれると期待しています。私たちも働きかけていきます。
新かな、いつか書かせてもらおうと思いますが…