大山奈々子
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県立中原養護学校 ご卒業おめでとう!

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3日。今年も中原養護学校にお招きいただき、高等部の子どもたちの旅立ちをお祝いしました。

待合室で県内の特別支援学校を回っていらっしゃるという方々の会話が聞こえてきたのでうかがうと、卒業生を受け入れる訓練機関や、企業のみなさんでした。HPで進路先をみると実に多彩です。県が2008年に決めた適正規模よりはるかに超えた定員をかかえつつこれだけの進路を適性を見定めて決めていくのは大変です。

小中高の肢体不自由や高校の知的障害の川崎市横浜市在住の子たちが通っています。車椅子に寝たままの子もいれば、合唱の指揮をしたり、代表で挨拶したりする子もいます。住吉高校の分教室で学ぶ子もいます。

この4年間、障がい児教育の事を考え続けてきました。分教室の問題点、特別支援学校の施設や人の配置の問題も明らかになってきました。大型バスでの通学の課題も。あるべきインクルーシブ教育とは何なのか。等々。

大学に進学する同い年のわが子が友人同士で卒業旅行に行っているというタイミングで、障害とともに生きるこの日の卒業生たちを祝福することになりました。

私たち来賓は舞台の上で座っていたので、卒業証書授与の際に、子どもたちのお名前が漢字で読めました。いろいろな願いを託した名前を決めたとき、障がいのことは想像もしなかったかもしれない。ご家族が障がいを受け入れ、ともに生きていく覚悟を決め、成長とともにいろいろな選択を重ねてこられたであろうことに思いをいたし、ご家族の平易ではなかったに違いない歩みに敬意を表し、今日の日を迎えられたことを本当にお祝いしたいと思いました。

送る側送られる側のスピーチからは、この子たちにとって、この学び舎での3年間が楽しく充実し、成長を遂げた日々だったという事がうかがえました。

この子たちが出ていく社会で直面するであろう困難はうちの子の比ではないでしょう。しかし、この学校で集団生活を送る中で培った力を信じて頑張ってほしいと願い、さらにはどの子も生きやすい社会をつくる責任を大人は担わなければと、『エール』(いきものがかり)を一緒に歌いながら考えたことでした。

♪ともに過ごした日々を胸に抱いて飛び立つよ独り未来の空へ♪


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