横須賀基地の中に入り、司令官と対峙。(;’∀’)
原子力潜水艦の横須賀入港に対する抗議行動が原水爆禁止神奈川県協議会が呼びかけて行われました。原潜の入港は今年だけで10回目になるといいます。核を持ち込ませない非核三原則は形骸化か!
集合は米軍横須賀基地ゲート前。原子力空母母港化撤回の集会の後のデモ行進では遠目に見て通るゲート。フィリピンナイトの楽しいポスターが貼られている。厚木基地には戦闘機の落下物やヘリの墜落などなんども抗議に行ったが、横須賀基地への抗議は私は初めてです。原水協のみなさんは原潜が入港するたびに地道に活動を続けておられます。
今日の趣旨は原潜が横須賀港を早々に出ていくよう抗議すること。要請文はこちら2019.5.28_________________
鎌倉の原水協のみなさんや逗子の岩室議員も駆けつけました。
今回は基地の中に入る役は私が任されました。ちょっと緊張。ちょっとうれしい。県議になった時、米軍に交渉に行く時のために名刺の裏にKANAGAWA PREFECTURAL ASSEMBLY MEMBER(神奈川県議会議員)を英語表記も加えて備えていたのに、やっと活かせる時が来ました。
通常、ゲート前で延々とひどいときは一時間以上待たされるといいます。そのあと、入って行って当直の司令官に要請文を渡すわけですが、まず、要請文の受け取りを断られる。それでも、7団体を代表してきたんだ、とか、万一事故があったらみなさんも我々も不安だとかいって受け取らせるまでがんばるのだと。
まあセレモニーのようになっているが受け取らない受け取れと繰り返して最後には渡して帰る、という説明を受けました。30分以上やりとりすることもあるといいます。
少なくとも受け取ってもらえないと今後の活動に支障をきたす。と気合が入ります。通訳さんによっても扱いが変わると。
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20分待って通訳到着。優しそうな日本人かどうかよくわからない方。この人を介さなくても喋れればなあ…
基地の部屋の中で立ったまま、当直の司令官含め、迷彩色の米兵3人。銃を携行している人もいました。
「お会いする機会をいただきありがとうございます。」と英語で言ってみた。この程度なら話せたはずなのにとても下手になっていて我ながら恥ずかしかった。
名刺を渡そうとすると拒否されました。(え?これもいやなのかい?)代わりに通訳が受け取れ的な目くばせがあり、通訳が私を紹介してくれた。
要請文の趣旨を説明し手渡そうとすると受け取り拒否。
やはりか…
「7団体の代表としてきています。みなさん放射能を恐れているんです。受け取ってください。」また拒否。
「関係省庁に渡せ」と言われる。
「関係省庁にはすでに何度も意見を言っている。横須賀にいるみなさんにこそ読んでほしい。私は県民の代表できているんです」
ALL CITIZENという通訳の声が聞こえ、(私の言い方より踏み込んでオールをつけてくれた!)
「原子力艦が事故を起こせば、みなさんも、神奈川県民も被爆することになる。原子力艦に横須賀にいてもらうわけにはいかないんです。」
ここまで言ってやっと受け取りました。
あどけなさの残る、司令官とその仲間。一生懸命話す(日本語)私の言葉を頷きながら聞いてはくれました。しかし役目を果たした以上は言うべきことは言わねば。
「ありがとうございます。
あのー、先日はトランプ大統領が来て自衛隊に司令官みたいな話をしたようですけど、日本には軍隊はないんです。
北朝鮮の核も世界の核もなくすために私たちは対話を基調に進めるべきだと考えます。そんな時に横須賀に原子力艦の寄港を許すわけにいきません。」
この辺りは通訳はさすがに、はしょっていましたね。この程度は自分で言えるようがんばらなきゃ。
一通りは話をうなづきながら聴いてくれた若い司令官と握手しておこうと思いました。
「私たちの平和のために」とここだけは英語で握手をして部屋をでました。
文字通り米軍にモノを言えたという小さな達成感があったのは事実ですが、やはり強圧的な対応だなと怒りも覚えつつ。
相模総合補給廠のミサイル司令部設置、戦闘機105機購入計画、辺野古の基地建設強行、日本初、民間造船所(横浜)で米艦船整備、自衛隊に米大統領が訓示…嵐のように軍事に傾いている日本の情況に大きな綱引きとなる参院選。県民の安全のためにも勝たねば。