神奈川県聴覚障害者福祉センタ―視察
神奈川県は、このセンターと横浜のラポールと川崎の聴覚障碍者情報文化センターの3カ所もの聴覚障害の専門施設がある珍しい都道府県のようです。
議会質問に関する調査目的で全員で藤沢にあるセンターを視察させていただきました。加藤なを子元県議のアドバイスで要約筆記の方を港北区の演説会に派遣していただいたのもこちらからでした。HPです。
昭和55年(1980)に社会福祉法人神奈川聴覚障害者総合福祉協会のうんえいとなりましたが、その前身の神奈川県ろうあセンターが設立された経緯がなかなかに感動的なのでここをごらんください。
沿革です。
手話をつけて配信するスタジオ
磁気ループ、は古い呼び名なんだそうです。
聴覚障害者団体の活動拠点でもあります。
所長さんと館内放送代わりの電光掲示
聴覚障がいのこどもとコミュニケーションをとる方法など学ぶスペース。
ここには補聴器をマッチングする貸し出しの設備があります。
言語聴覚士や聴覚障害当事者が一体となって難聴失聴などのご相談に対応されますが、年間一万件近いご相談がある中で、一日10件がMaxな状態。1件当たり90分くらいほしいが現実には60分以内で終わらざるを得ないと。ここでも人手不足です。
これは聴覚障害の方が日常生活の中で必要な器材。ドアをノックされたら電光がひかるとか。展示と貸し出しを行っています。
このほか、聴覚障害の方が危険のないよう、情報が閉ざされたり、危険のないよう、エレベーターのドアは透明なガラスが一部はめられ、外の様子がわかるようになっていたり、階段で足音が聞こえにくいため踊り場に大きな鏡がセットされていて出会いがしらの事故を回避したり。随所に工夫が見られました。
懇談の中では、ご多聞にもれず、人手がいっぱいいっぱいな様子、指定管理料はやはり右肩下がりな様子、それにより人件費の削減がやむなくなされている様子、市町村の特に県西部は市町村に聴覚相談の専門の相談員が足りなくてもっと連携を取るべきことなど課題が見えてきました。