表現の不自由展関連発言。黒岩知事に抗議の申し入れ。
「あいちトリエンナーレ」で中止に追い込まれた企画展について知事は、記者会見で知事が同じ立場ならと聞かれ、開催を認めないと答え、慰安婦問題における韓国の主張が一方的だとし、強制連行に関してもなかったかのような言及がありました。
詳しくはこちらで。県のHPから知事の記者会見をみることができますし、テキスト版もアップされていますが、たどり着きにくい。
神奈川県HP 【知事のページ】から右側のバナーを探して→ 【知事記者会見】から、【8月27日(火曜)定例会見】の中のテキスト版です。
よく県は、HPで公表しているという言い方をしますが、目的までたどり着くのは難しいものです。
その歴史認識のお粗末さ、表現の自由を守る自治体の役割の把握のなさ。この国と国の関係が悪化している中での、嫌韓をあおるような発言の罪深さ。団としていち早く抗議をしなければと思っていながら遅くなりました。本日参加できるメンバーで知事に申し入れを行いましたが、対応は知事室長でした。申し入れ文はこちらです。「表現の不自由展・その後」に対する知事の発言の撤回を求める申し入れ2019年8月30日
私は、製作者が日韓の市民の連帯の懸け橋となりたいという思いのもとに作られたのに、それを韓国側のメッセージという受け止めをするのは友好に逆行することであるし、民際外交を進めてきた本県の知事が言ってはならないことだと。国際的にも知事の今回の発言は注目されてしまうことだ。撤回すべきだと述べました。
(心の中ではそういう認識で朝鮮学校補助金問題も考えているのか”(-“”-)”といいたかったけれど話がそれるのでやめておきました。)
国際感覚、いや、人権感覚を持った知事でいてほしい。某記者から聞いたのですが、各地の知事会見でこの種の質問がされているけれども心の中は別としてこういう回答をしてしまった知事は神奈川だけだったとか。名古屋の河村市長の政治的介入をしっかり諫めた大村県知事を見習うべきです。首長に質問をなげかけて首長の人権感覚をあぶりだす方法はジャーナリストとしてはうまいし、逆に本当に見識のある人物でないと知事職はやれないなと思ったものです。
(申し入れにおいては異例なのですが、私は参考資料として赤旗の記事もお渡ししました。直接の関連はないけれども、徴用工問題などを通じ日本政府の姿勢がいかに国際社会から問題視されているか、元経済産業省官僚の古賀茂明氏による「日韓関係を考える」です。)
コメント
人の顔をヒールで踏んだり燃やしたりしている展示ですから、不快に思う人のほうが多いのでは無いでしょうか。
顔を踏む部品が、国と国を結ぶとも思えません。
黒澤さん
そんな展示もあったのですか?
誰が誰の顔を踏んでいるのかわかりませんが
ま、なんらか心を揺さぶる作品ではあるでしょうね…