大山奈々子
大山奈々子大山奈々子

箱根の惨状視察 

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  • 山田町議とは火山活動活性化問題で県議団はよく連携する。今回も一般質問で石田議員が、箱根の観光業への影響を見越して事業支援制度を構築するよう「火山とともに生きるかながわ」の提案をしたばかり。

「大涌谷に一部立ち入れた。」「噴火警戒レベルが1に下がった」「黒たまごの販売ができた」と火山活動の沈静化と観光業の正常化を見守っていました。

東京新聞に「箱根町や県など関係機関でつくる箱根山火山防災協議会の実務者会議が十一日、小田原市で開かれ、想定火口域・大涌谷の立ち入り規制を解除する日程を話し合う協議会を十六日に県庁で開くことを決めた。台風19号の被害が大涌谷で発生しなければ、早期再開の見通し。」と報道されたのは10月12日。同日箱根は72時間で1000mmというとてつもない豪雨に見舞われるのでした…。

一番怖いものをまずご紹介します。細い沢が濁流となり、川の両側の堰堤(エンテイ:この言葉を初めて知りました)を削ってマンションの庭の高木をなぎ倒し、マンションの土台部まで浸食しそうな勢い。住民の方が山田町議に来てほしいという声を届けていただいていたので、見に行き、これは緊急性が高い、とその場から井坂議員(県土整備局の所管委員でもあり)が県土木に連絡をしました。

事態は認識しているが、対応をお願いする土木業者がどこもあちこち出払っていて、手が無い。しかし、土嚢だけでも何とかする。住民の方には何とかしようとしている状況をお伝えくださいと。

(本日、小田原土木事務所が動いてくれて業者が現場を見に来てくださったようです。雨も小やみになったし、大事に至りませんように。)

マンションのエントランスに上の神社の境内が半分崩れて、大量の土砂とともに、流れてきた木が突き刺さり、

庭の車が埋まり…

1000mm降ったその日は道路の両側から一メートルも水が吹きあがっていたそうです。私たちは4日経って行ったことになりますが、依然として水が噴き出す箇所が何カ所も見られ、神奈川県の重機が出て復旧に当たっていました。ガードレールも土砂でまがり、ありえない場所に大石がごろごろ転がっていました。

小涌園前の散歩道は、きれいに整備されているだけに、急流下りのアトラクションの川の様相を呈していました。地下の水脈からふきでてきているものです。

箱根登山鉄道が土砂崩れに襲われてへしゃげた線路がぶら下がっていました。(この写真の枠外右側)左上にちらりと見えるのが鉄道です。この土砂の右側からまた鉄道が見えていました。蛇骨川のバス停のあたりです。

登山電車が箱根湯本から強羅間を走らないので強羅のおみやげやさんに取材。

「火山活動はレベル2になっても楽しめるようなコースが必要。山岳電車の弱点は水を吸って地盤が緩むこと、工期が遅れる。今回の事を教訓に、重機が入れる道路を作っておくべきかと。」

「お客様にご迷惑を掛けずにお迎えできるのは一年かかるかも…」

店の売り上げが十分の一だと…「それでもね、箱根さんの大変なのはわかるが、人身を含めた被害に遭っているとこもあるんだからといわれる…あまり不平を言えないなと…」いえいえいえいえ、お困りの実態はお聞かせください。

お昼ごはんを食べる暇なく見て回り、午後は畑野議員が国会からかけつけ、箱根の山口町長と懇談。町長、心なしかお疲れの様子。

「鉄道の被害額は33億円。激甚災害指定受けられるか。ライフラインの被害はなかった。命は大丈夫だった。」

山田町議からは観光被害について100人のキャンセルがあった宿泊業について報告。そして函嶺白百合学園が通学の足である登山鉄道の運休によって、小学生が自宅待機したり、中高生が貸し切りバスでしのいだり大変お困りの様子を報告。移動中にも聞いていて「教育の機械の均等を保障しなきゃ」という山田町議の思いの強さを感じていました。

町には3台の通学バスがあるという。「町のそのバスを融通して時間差ででも登校できるようご配慮願えませんか」とつい聞くと、「それは学校から相談もないし」とのこと…。ま、それはそうかもしれません。山田町議が白百合学園に進言されるかもしれません。

畑野議員とは国会質疑の話になり、一部損壊の家の補償について雨が吹き込んで例えば二階が水浸しになったら考慮してもらえるという国会答弁について話していたら、さらに10%から20%の間の損壊なら◯万とか、また少し前進したのだとききました。災害関連はどんどん変わっていくから把握しておかなきゃねと。

それにしても華麗なハンドルさばきで土砂崩れや出水の現場(4から5カ所)から避難所の公民館、山肌の崩落が見えるペンション、強羅の商店、町役場と井坂団長加藤前議員と畑野議員、赤旗記者2人を案内してくれた山田町議、行く先々道の途中途中で、山田議員を知る人に何人会ったことか。そして何人の人が誇らしげに山田議員の活躍を紹介してくれたことか。さすがトップ当選。

・・・・

この日の夜は港北区で対区交渉の打ち合わせ。防災無線の話などから、災害対策を予防から避難のしかた、被災の際の補償、事業の補償などまで学ばなければ。みんなで学習会を開こうという話になりました。県民ニーズ調査でも、防災はすべての年齢層で関心事ナンバーワンです。想定外の災害に、市民も国も自治体も身構えなければなりませんね。


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