港北発のエアコン運動とカジノを語るin戸塚
現在、横浜市全市の小中学校の普通教室にエアコンが設置されているのは、9年前港北の新婦人が大きな運動を展開し、全市的規模の署名となってひろがり市議会を動かした結果です。市民要求に応えなかった議会を市民の運動が動かし、4年かけて設置できた貴重な経験です。
戸塚の新婦人から依頼されて、当時の運動の経緯と、今度はカジノでそれを実現しようと提案する集まりが持たれました。私が当時の港北区の新婦人の子どもと教育部長として運動を牽引した際の報告をさせていただきました。
6950筆の署名の代表として横浜市議会に提出しました。
私は運動の細部を忘れかけていましたが、県本部できっちり保管してくれていました。さすが。
横浜北部教育事務所に申し入れに行ったり、白井市議が小学校に温度計と湿度計を持って調査にいったり、エアコン設置が決まってから温度計持っていった議員がいたなと思いだしたり、区内のママのネットワークでこの暑いのに水筒持参すら許可されていない学校が判明し、改善させたり、そもそも算数教室での子どもの悲鳴が無ければ、当時13歳と10歳の子の母だったのに、わが子の置かれた暑すぎる環境にきづいてあげられていなかったと反省したり、たくさんの思い出がよみがえりました。
この女の子の切実な作文も横浜市を動かす力になりました。
この時、ママ達と一緒に市議会会派回りをして、どの会派が、熱中症で倒れる子どもが出ている状況で子どもにエアコンという至極当たり前の要求に寄り添うのか、寄り添うふりなのか、門前払いなのか、いやというほど痛感しました。「署名なんてね、1筆でも60万筆でも変わらないよ。横浜駅の再開発の方が大事でしょ。あんたたちの要求聴いてたら工事おくれちゃうよ」と語られた議員のお名前は忘れません。
そんな感じだった議会が、署名が積み重なるにつれて変わって行ったのです。
このあとカジノの是非や住民投票のことなど報告と質疑になりましたが、
私の知識が不足していた点を補ってくださる発言があったり、
（カジノの税収は1200億とも試算されているが、それを稼ぐためには7800億円売上ないといけない。それだけの負家があって初めて提示された収益になる、他いろいろ(^^;）
（横浜の補正予算4億円の使いみちが調査不足でした。産経報道に寄りますと、補正予算には、今年度中にもまとめる実施方針づくりの業務支援をコンサルタント会社に委託する費用のほか、ギャンブル依存症の実態調査費、市民説明会などの広報関連費が含まれます）
元闇カジノのディーラーの方がいたり、
（ちょっと手先が器用であれば、好きな目をだしたり、ルーレットで狙った穴に落とせる。負けさせるのは簡単）
元パチプロ級の方がいたり、
（岐阜のパチンコは適度に遊ばせてくれたけど、横浜のパチンコは負けてばかり、勝たせてくれない。カジノができたらもちろん依存症は増えますよ。）
世界のカジノを知っている方がいたり
（ヨーロッパの方は本当に上品な社交場のような感じ。依存症だけで反対していいのか）という声が出たと思いきや
ご家族がギャンブルではないけれど、アルコール依存症で本当に家族が辛い思いをしてきた方がいたり、
（泣きながらはだしで玄関を飛び出して父親を追った幼少期の話をされ、依存症だけで反対していいくらい怖いことなのだとおっしゃったり。）
会場からたくさんの発言があった楽しい進行でした。
市民の力で議会と市長を変えて行こうと意気高く終わりました。お招きいただきありがとうございます。私も勉強になりました。市民の力を見せる時です。
私はこういう活動を経て議員にならせていただいたので、陳情や請願など多数の署名をつけた県民要望をさらっと否決する姿勢は心底腹が立ちます。1筆でも署名集めたことあるのか？個人情報漏えいを過度に心配しながらも強い思いに動かされてペンをとってくれる人の思い、常に署名用紙を持ち歩いて知人に出会ったらおもむろに求めるその苦労がわかるのか？
