大山奈々子
大山奈々子大山奈々子

県政ウォッチ 再エネを活用した地域経済 脚力20代(*’ω’*)V

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12月5日 明るい県政をつくる会が主催する県政課題について考える視察に参加しました。■再エネの活用の現地視察と課題■耕作放棄地の実態と地域循環経済についての考察■黒岩知事のもとでの政策検証 未病施設見学などが目的です。(今回も長いです。自分の学びの記録でもあるので長くなることはご容赦くださいm(__)m)

小田原駅から🚌 ◆農家カフェSIESTA ♦ソーラーシェアリングの稲作(小田原 曽比) ♦木質バイオマスのボイラーで給湯する健康福祉センター(松田町)♦BIOTOPIAで 知事肝いりのME-BYOセンター(小田原) ♦東名新秦野インターチェンジ ♦みかん狩り(元耕作放棄地)

🔹農家カフェSIESTAは、2021年1月小田原市成田にオープン。作物を栽培する農地で太陽光発電にも取り組む合同会社「小田原かなごてファーム」が運営。食とエネルギーの自給を目指すと謳っているレストラン。 代表の小山田大和さんは、地域の顔の見える関係で作られた食べ物と自然由来のエネルギーで電気も食べ物も自給をする社会を、先頭に立ってけん引する方です。

このお店は自社のソーラーシェアリングで発電した電力を使用して100%自然エネルギーでまかなっているとのこと。農地で発電した電力を直接店舗に引き込み使用するのは全国初の試みだそうです。Facebookにも訪問された方々が報告されていて憧れていました。一度目は立ち寄るだけでしたが、お昼にビオトピアまでシエスタ作のお弁当を届けていただき、ソーラーシェアリングで作られたお米と地場産野菜など堪能しました。

🔹農地の上に太陽光パネルを設置し、発電しつつ耕作する一石二鳥のソーラーシェアリング。視察は前期に引き続き二回目になりますが、以前はサツマイモの畑を、今回は米の田んぼを見せていただきました。今回は多くの方を参加したからこそ、質問も噴出しましたが、小山田さんが丁寧に答えてくださいまいた。

①県の地域主導型再エネ補助金を活用している②設備投資には東電に接続する電柱70万円、設置に1500万円必要 売電収入は150万円、毎年返している。③農薬や除草剤は使わない④固定価格買取制度の価格が下がり、脱炭素重点地域(京都・札幌・小田原)ということで国が600万補助金をくれている⑤ランニングコスト(運営の費用)はほとんどかからない(年間土地利用代2万円固定資産税1800円)⑥農地転用面積は支柱の部分だけをカウントされる(0.313ha)ので、税が高くならない⑦2号機までは国産パネル(京セラ社製耐用年数40年)だったが3号機以降は海外のパネルになっている⑧支柱の高さが違うのは乗り入れる耕作機械の規模によって異なってくる⑨広い農地の中に銀色のパネルを設置することで景観の問題は指摘されなかったかというと、農業委員会で指摘されたりしたが、地区の農業委員さんが積極的に発言してくれて、耕作放棄地が耕作地として活用されることの意義を強調してくれて解決した⑩売電は「みんなの電力」(“顔の見える電力”がコンセプトの「ソーシャル・エネルギー」の会社。 電気を購入する際、自分が応援したい発電所を選ぶことができる。)が売電してくれている。なお、かなごてファームの電気を買ってくれている名のある企業は、井上酒造やスターバックスだそうです。(*’▽’)

🔹温浴施設に木質バイオマスボイラーは県内初です。 木質バイオマスは発電のイメージしかなかったのですが熱利用をされているということで興味深く見ました。神奈川県の森林率は4割ですが松田町は76%。少子高齢化で荒れ地と化したエリアがたくさんあり、2019年の台風19号の時は松田町の山間地の集落が孤立した経験もあり、森林の持続可能な管理が課題として意識された。計画的な間伐の過程で発生する間伐材の利用の一環でエネルギー消費量の多い健康福祉センター内の温浴施設を灯油から木質バイオマスボイラーに転換したのだということでした。

🔹BIOTOPIA 第一生命ビル跡地に県が運営する未病の拠点施設。広大な敷地に利用者がわずかで休日はにぎわうのかわかりませんが、体力のセルフチェックができるコーナーと地元産品が食べられるレストランと地場のお土産が買えるショップ。利活用がされていないイメージでした。しかも持ち込んだお弁当を芝生で食べようとしたら敷地内もちこみ飲食禁止だとか。今やディズニーランドでもそんな心の狭いことは言わなくなりました。県民のための施設ではないのか。県職員の間では知事が変わったら真っ先に外されるのが未病分野ではないかとささやかれているとも聞く県政の無駄遣いの象徴。未病より現実に病に苦しむ県民を支える施策が必要です。試しに取り組んだ体力測定で脚力20代を記録したことだけは自慢になりましたが、(笑)あとはおおいに不信感をもったビオトピアでした。

🔹おひるねミカンジュースもあこがれの一つ、休耕地をみかん山として再生して活用。寝ていた山だからお昼寝と名付けたというセンスがいいですね。みかんの木の下草を食べてくれるというヤギのみかんちゃんにも会えました。群れから離されて一人でみかん山に来ることになったみかんちゃんの胸の内を思いやる小山田さんの優しさを感じました。みんなでみかん狩りをし、一キロのお土産をもらって帰りました。湘南ゴールドなど神奈川の生んだ品種もこれから甘くなるのだと言っておられました。

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時間が足りなくて、新東名インターはバスで通るだけでしたが、このインターができるために砂防林が伐採されようとしていた問題で地元の人たちに相談を受けたことを思い出しました)また、訪問予定だった足柄上病院は産科がなくなる大問題で県議団としては視察したことがありましたが今回できずに終わったのは残念でした。

主催の「平和で明るい神奈川県政をつくる会」は知事選の候補擁立も担う会です。今回の視察のために作られた丁寧な資料、盛りだくさんの視察メニューを見ても県政を真に改善、発展させたいと願う気持ちをひしひしと感じました。

エネルギー問題では県議団としてソーラーシェアリングを視察した数年前は固定価格買取制度が安くなり、発電したものの自家消費が課題だとうかがっていたのに、それを見事な形に昇華していくかなごてファームの取り組みは希望です。農作業には多くの若者も参加しておられます。エネルギー問題は若者が意識が高いというけれど大人の我々もがんばらなくちゃ、とりあえず、未病施策の無駄遣いはやめさせ、千葉県にくらべてソーラーシェアリング導入が大幅におくれている本県の取り組みを進めるよう、再エネの全般的な促進含め議会から働きかけなければならないと改めて感じました。


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