物価高対策冷たく(-“-)気候危機対策おおいに進む(*’▽’)
2月17日は井坂議員の代表質問。たくさんの認識を訊きました。気候危機対策に関しては私たちが求めて制度化したものがさらに拡充されているという喜びがありました。また、葉山港の指定管理者選定経過の不透明さをのちに監査委員から問題が指摘されました。これは知事がそれなりに受け止めたことを答弁しましたが、こんな不適切な業者選定を許す議会の在り方が問われます。
質疑のコアな部分だけをご紹介します。
物価高騰対策について
Qアベノミクスの評価:我が国の名目 GDP は39兆円増加したことから経済成長に一定の効果はあったものと考えています。
Q物価高騰対策:消費税率の 引き下げや年金の引き上げを国に要望することは考えておりません。また物価高騰に対応する賃上げ政策については生産性向上への支援や価格転嫁の円滑化など賃上げを可能とする環境整備の一層の推進を図るよう全国知事会を通じて国に要望しています
Q公共料金引き下げ:県営水道は燃料価格の高騰等に伴う支出増の影響が顕著に表れており厳しい経営状況の下では水道料金の引き下げは困難です。
Q国民健康保険料:医療費そのものが増加しているため引き下げは困難ですが急激な保険料の負担増とならないよう国に対し財政支援策を講じることを求めていきます。
Q介護保険料: 保険者である市町村が3年ごとに必要となる介護サービスの量を踏まえて決定しており低所得者の負担を軽減する制度もありますので県が引き下げを求める予定はありません
Q生活保護:市町村が3年ごとに必要となる介護サービスの量を踏まえて決定しており低所得者の負担を軽減する制度もありますので県が引き上げを求める予定はありません。引き上げを求める訴訟は現在全国14の地方裁判所で判決が出ています。このうち5件で原告側の一部勝訴となっていますが国や関係自治体は控訴しており訴訟は継続していますので県としては裁判の行方を注視していきたいと考えています。
Q国の消費実態の調査の見直しと保護費引き上げの国への要望:県としては消費実態の調査は国の責任において適切に実施するものであり見直しを求めることは考えていませんが今後示される生活保護基準についてはその詳細を確認した上で検討してまいります。
Q冷房器具の購入及び夏季加算:県は冷房器具の更新や夏季の光熱費について保護費で支給することができるよう国に制度改正の意見を提出しています。なお生活保護基準や制度の運用については国の責任において定めるべきことから県が独自に冷房器具の購入に助成することは考えていませんが低所得の方が冷房器具を購入する際には無利子で月々の支払いが比較的低廉な生活福祉資金も活用できますのでこうした制度を丁寧にお知らせしてまいります。 県は生活保護が 生活保護世帯の生活実態に即した制度となるよう今後も国に改善を求めてまいります
安全保障に対する知事の政治姿勢と基地問題
Q敵基地攻撃能力の保持 :今回の改定は国民の命と平和な暮らしを守るという国の最も重要な責務を果たすため出されたものと受け止めており県民の安全安心の確保にも寄与するものと認識しています。県としては万一の事態から県民の命を守るため国や市町村と連携し避難施設の確保や情報受伝達の体制の強化などいわゆる国民保護にしっかりと取り組んで参ります。
Q横浜ノースドックへの新部隊編成:横浜ノースドックにおいて新編される部隊については配備撤回等を求める考えはありませんが今後も横浜市等と連携し適時適切な情報提供や必要な対策の実施を求めるとともに県内基地の返還等を国に働きかけて参ります。
PFAS有機フッ素化合物:
Q基地内の原因調査:日米両国政府の責任において行うべきであり今だに流出原因が不明の横須賀基地について基地関係県市連絡協議会において早急な原因究明等を国に求めています。基地の外の調査については河川に放流している厚木基地下流の水質に流出の影響がないことを県が確認しています。 土壌調査等は測定法を国が検討中であり情報収集していきます。
Q暫定目標値を超えた地域での原因究明と調査:継続的に目標値を超えている引地川で現在調査を行っています。
Q土壌調査:土壌については濃度を把握するための測定法について国では現在技術的検討を進めている段階で目標値もありません。また人体への影響についても国際的な統一 見解がないことから国が現在毒性情報の収集等を進めています。これらを踏まえ国が先月国が検討会を立ち上げたことから県はその検討状況を注視するとともに河川水等の調査に 引き続き取り組んで行きます。県は今後も水質の暫定目標値を超えた地域について継続的に監視等を行いその結果の公表などをはじめ県民の皆様に安心していただけるような情報発信に努めてまいります
県立総合療育相談センターと湘南東部障がい保健福祉圏域のサービス提供体制について
Qサービス提供体制の検討状況:昨年9月に外部の学識者等に協力をいただいて設置した県立総合療育相談センターのあり方検討会の中でこの県域の短期入所や地域連携のあり方などを検討しています。検討結果は来年度の早い時期に報告書として取りまとめていただく予定でありこれに基づいて早急に必要な対策を講じていきたいと考えていますが短期入所の受け皿の確保などについては報告書を待たずに医療機関等に精力的に働きかけるなど早急に対応してまいります。医療職の確保が難しい状況の中現状を維持していくことを当面の目標としています。
Q施設整備について:新たな施設整備は困難な状況です。このため県は障害保健福祉圏域を越えて受け入れ施設の調整を行い施設利用を希望する方のニーズに対応しています。また医療機関へ短期入所事業所の開設の働きかけや福祉施設が行う短期入所事業所に対して市町村とともに看護職員の配置を支援するなど重症心身障がい児者への支援体制の充実に引き続き努めていきます。
・気候危機対策
Q地球温暖化対策にかかわる既存事業の拡充:令和5年度当初予算案では前年度から約27億円増となる約62億円を計上しました。既存事業については事業所向けの自家消費型再エネ導入補助を約3倍。住宅の省エネ改修補助を20倍としたほか県有施設への太陽光発電の導入も約18倍にするなど予算額を大幅に拡充しています。またこうした取り組みを継続的に実施できるよう必要な資金を気候変動対策基金に積み立てることとしています。県としては各主体の取り組みをしっかり後押ししオール神奈川で総力を挙げて脱炭素社会の実現を目指してまいります。
Q住宅への設置の促進:具体的には太陽光発電のメリットや支援策を PR するため住宅地での説明会を新たに実施します。また初期費用の負担なしで設置できるゼロ円ソーラー補助の事業費を約2倍にするとともにZEH導入補助の補助単価を大幅に引き上げます。さらに市場価格より安い費用で購入できる共同購入事業を引き続き実施します。
葉山港の指定管理者の選定に係る住民監査請求の結果:
選定のやり直しなどを求めた住民監査請求の結果では外部評価委員会における選定審査の過程は不当であったとされましたが県に損害が発生する恐れは認められないとして棄却されました。この監査結果は監査委員という独立した機関からの指摘として真摯に受け止めています。
再質問部分
75歳以上の生活保護世帯は現在の分か高騰の影響を受けているのかどうか:75歳以上にその物価高騰の影響があると思うかというご質問でありますけどもこれは75歳以上でだけではなくて全ての世代に物価高騰の影響は当然あるという風に思っています。
・PFAS有機フッ素化合物に関連して暫定目標値を超えた地域での原因究明と調査について、国に早急に調査を進めるように求めるべき:国が現在取り組んでいる PFOS等の取り扱いやっていますからこの検討を注視して参りたいと考えています。
・総合教育相談センターと湘南東部保健福祉圏域 何時までにこの体制の強化を図るつもりなのか聞かせていただきたいと思っています。さらにサービス提供体制を責任を持って増やすためには今の取組だけじゃダメで県としての予算措置を含めた支援策の充実をしなければいけないと思うんですが:短期入所の機能が十分に発揮できていない。これは重く受け止めております。センターのあり方検討会の検討結果は来年度の早い時期に報告書として取りまとめていただく予定でありましてこれに基づいて必要な対策を講じていきたいと考えています。また短期入所の受け皿の確保などについては報告書を待たずにですね、 医療機関へ短期入所事業所の開設の働きかけや福祉施設が行う短期入所事業所に対して市町村とともに看護職員の配置を支援する事業を実施して入所者とその家族の安心につながるよう努めてまいりたい。
井坂議員:それでは最後に意見を何点か述べさせていただきます。最初に生活保護費に関連してはですね。75歳以上影響あるっていうのは知事も述べられた通りだと思うんです。やっぱり影響があるという認識を示されたんであればやはりそれに見合った生活保護費の引き上げをきちっとしてくれというふうに国に求める必要があると思いますので是非そのことはお願いしたいと思います。それからPFASの問題ですけれども国の動向を注視するということですが今はもう沖縄や東京でこれは民間のところがやっているかもしれませんが血中濃度の調査なんかはされているわけですよね。やはりこういうことを早く予防的にやっておかなければいざ問題になった時にですね。どういう結果かわからない。ではなくて、そこからスタートではなくて今からスタートしていくということが大事なので注視するだけじゃなくてすぐに進めるようにぜひ取り組んでいただきたいということを最後に申し述べまして私からの代表質問とさせていただきます。ありがとうございました。