多喜二忌や靴紐固く結びける
ブログコメント2
2月20日は小林多喜二の命日です。小林多喜二についてはこちら
20年も前になるか…小樽文学館だったか小林多喜二文学館だったかで多喜二の母セキの詩をみた。大人になってから覚えたたどたどしい文字で書かれたもの。母の痛みが胸に迫り、視界が曇ったことを覚えています。
民衆の救済のために書き続け、そのことが原因となり、逮捕、苛烈な拷問で殺された息子に「みんなのためにもう一度たたねか」と言える強い母であったけれども、やはり二月の空気は辛い現実を突きつけるのでした。
あーまたこの二月の月かきた (ああ、またこの二月の月が来た)。
ほんとうにこの二月とゆ月か (本当にこの二月という月が)
いやな月 こいをいパいに (嫌な月、声を一杯に)
なきたい どこいいてもなかれ (泣きたい どこへ行っても泣かれない)
ない あー てもラチオで (ああ でもラジオで)
しこすたしかる (少し助かる)
あーなみたかてる (ああ涙が出る)
めかねかくもる (眼鏡がくもる)
タイトルは今月のオンライン句会に提出した私の句です。
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コメント
素晴らしい句ですね。
ありがとうございます(笑)