大山奈々子
大山奈々子大山奈々子

松竹さん問題から考える

ブログコメント21

私は、党首公選制を求めて党内議論を経ずに発刊されたという松竹さんの本も、そのために松竹さんが除名されたことを「攻撃」しているという批判的なメディアの論説も読めていない上に、中央本部と松竹さんの間でどんな交渉がなされたかも読めていないので、大方は信頼している中央の判断を受け入れるしかない。

 党の議員でありながら、仲間も深く傷つき、周りの支援者も大変心配してくださっている今回の事件にこんなスタンスですみませんと思いつつ。

夫は、一般企業ならあり得ん、と批判してくるが、弾圧と解体の攻撃を受け続けた革命政党の存続をかけたルールは、一般的な社会通念では計り知れないものであることは伝えている。

ただ、違和感を持つのは、私程度の情報しかないであろう多くの仲間が、共産党は民主的議論が許されています‼️と強弁していること。

もちろん規約では許されています。実際私も議員になる前から党の方針とは違うことを提案したり、党の方針を批判したりしています。でも民主的な話し合いの中で解決、昇華してきました。私のごく身近な組織は本当に民主的です。

でも、そんな地域ばかりかしら。

異論を唱えて周りから袋叩きにあったという告発や、言論封じをされたという声が聞こえてきます。

(もっともそういう組織は共産党だけではないでしょう)

今回のことは自身を含め、真に民主的な組織運営を行なっているかどうかそれぞれが自省する機会にしなければならないなと思うのです。

そもそも共産党に過大な幻想をもってはダメで、党もまた人間集団。誤りも失敗もあります。

例えば人権に関する意識が醸成されるには時間もかかり、中央幹部が数年前ハラスメント研修を行ったという話はいいぞいいぞと思いました。同性愛に関する誤った発信を謝罪したこともいいねいいねと思います。私自身も折に触れ人権に関する研修を受けなければと思っています。

私は30年以上党に在籍しています。共産党の綱領はかつては党員の資質として「高潔な人格を持ち」と書かれてあってビビったことがありました。今はそれなくなりましたけど。(それはなぜ?)
実際には高潔な人も私のようにそうでもない人もいます。そんな人間集団を常にブラッシュアップするには新しい人に党に入ってもらったり、各自が自省することが重要です。党は党として揺るぎないものではなく常に生成発展していく組織なのだと思います。「党の新陳代謝を促進するためにどうぞ入ってください」とお仲間になっていただくことをお願いしています。「いや、僕はその論で行くともうやめていくべき年齢だから」と言われることもありますが、年齢ではなくて、党の外にいた方に中に入っていただいて客観的ご意見をいただくことが必要なのだと思っています。

どこの組織も完璧な人間集団なんてないと思いますが、見渡したところ、共産党が民主的であることは相対的には確かです。1期目の議員には発言権もない政党もちらほら。

政策でもなんでも共産党の主張とは違う部分がある、という方は多いのですが、一番国民の命と暮らしを尊重している党であることは確かなので、共産党を大きく伸ばしていただきたいと思っています。

高潔な人間集団になるべく国民に恥じない組織であるべく自身の研鑽と組織的にも見直しを図っていきたいと思います。

JCPカフェの楽しいリンクがありますのでご覧ください。こちらです。

写真は党本部です。


コメント

  1. より

    大山さんの発信に敬意を評します。

    本当に民主的な対応が出来るようになるには、民主主義を経験し、家父長主義の残存がなくなった世代にしか実現できないような気がします。

    私自身、民主主義的対応ができているかいつも疑問に感じてます。

    • 大山奈々子より

      民主主義社会の実現は簡単ではないと思いますが、目指さなければなりませんね。私も社会の構成員として目指そうと思います。

  2. より

    一応支持者です。日刊紙の配達を週2回しています。知り合いの党員も多いですが、皆本当に善意の方々です。私は中に入るつもりはありません(昔は入ってました)。今回の除名には全く賛同できません。このままだと共産党は消えていくと思います。それでも支持は続ける
    つもりですが、高齢者の私と党のどちらが先に寿命が尽きるのか、生きているうちに自分の半生かけた党が消えるのを見るのはイヤですけどね。あなたのTwitterを見て驚きました。これが許されるなら何故除名なのか?謎です。ご活動に敬意を表します。ご自愛ください。

    • 大山奈々子より

      ご支援ありがとうございます。また入ってくださいよ、党の新陳代謝のために。

      • 正木より

        お疲れさまです。

        ブログで他の組織のことを曖昧な表現で民主的でない様なところもあるという趣旨をのべるのはいかがなものでしょうか。書かれているように共産党もミスや間違いおすることもある人間の集団ではありますが、綱領と規約で団結していることが最大の自由と民主主義の保証ではないでしょうか。やはり規約を守れない方は相容れないのではないでしょうか。

      • 大山奈々子より

        確かに規約は守られなければなりませんね。

  3. より

    松竹さんの本を読むのは必須ではないと思います。彼のブログの関係の記事のいくつか、そしてメディアのいくつかの報道(これは短いので読むのにさして大変ではない)を読めば、除名が妥当か、またその後の党やしんぶん赤旗の論調がどうか、十分判断できると思います。
    党の民主的改革のチャンスでもあると思います。是非率直な発言をお願いします。私も、ブログ(ペガサス・ブログ版)で繰り返し発信しています。

    • 大山奈々子より

      ある意味、岐路に立っていると思います。いい方向に進みますように。

  4. より

    正直な告白・コメントで好感が持てます。
    今後とも、真っ正直な生き方を応援します。

    • 大山奈々子より

      ありがとうございます。とりあえず国民に恥じない生き方をしなければと思います。

  5. KYより

    静岡県在住の日本共産党員です。
    第29回党大会における大山議員の発言に賛同します。
    理論的には党本部の主張は正しいと思われますが、
    赤旗日刊紙を読んでいる党員ならまだしも、
    一般の支持者や国民は、感覚的に除名処分は厳しすぎると
    感じたのではないでしょうか?
    大山さんも、その点を訴えたのでは?
    確かに党員が党外から公然と党を批判するするのは許せない行為です。
    しかしながら党としては、その主張に対して正々堂々と反論し、
    相手に自粛を求めていく、今回その対応が欲しかった。
    大山さん、これにめげずに党で頑張って下さい。
    応援しています。

    • 大山奈々子より

      了解しました!

  6. 西野一雄より

    しんぶん赤旗で、大山奈々子さんの発言を読みました。

    発言の趣旨は、松竹氏の除名処分が妥当かと読めましたが、大山さんの真意はそこではなく、松竹処分に伴う党からの情報発信の仕方が、「共産党怖い」「独善的だ」などという印象を与える結果になってしまっているのではないか(それはよろしくないのではないか)という問題提起にあると想像しました。(この部分の解釈が違っているなら、以下の文章は無意味ですので、ご指摘ください)。

    そして、大山さんの発言に引き続いて(新聞紙上ではそう見えました)3名のかたがたから次々と発言批判が寄せられ、「寄ってたかって叩く」ような様相を呈しました。これでは、「異論を許さない党内環境」だと思われても仕方のないような雰囲気です。3人の方々の発言は、「松竹氏の処分は妥当である」という反論になっており、私の解釈による、「党に対する印象」がどうなっているのかという角度からの掘り下げが全くされませんでした。この点が、私には残念であり、大山さんもこの点を強調する発言内容にすべきだったのではないかと感じました。(松竹問題に対する処分の妥当性については、本人からの再審査請求に基づき、別途報告され、承認されているので、ことさらに取り上げなければならない問題ではなかったはずです……取り上げるとすれば、報告では触れられていなかった、処分の重い軽いの妥当性の問題ぐらいでしょう)

    そして、最終日の「結語」で、田村副委員長(現委員長)からの批判がありましたが、これはますますいただけません。結語という反論が許されない場面で、個別の発言に対してあれこれ批判をするというのは、批判を許さない体質だとアピールしているようなものです。そうではなく、大山さんの発言を契機として、党内の民主主義、ことに異論や疑問などの発言の場の保障をどう発展させていくかについて、もっと掘り下げていきましょう、という問題提起であるべきだったと思います。ネット時代なのですから、党内SNSなどの環境を整備して、質疑や意見交換、さらに経験交流など、活発に進められるような方向で、考えていけないものでしょうか(さらに、党外へも広げていければ、なおいいでしょう)。

    ※なお、再審査請求に対する報告や、京都の代議員の発言内容から推察するに、松竹氏に規約違反があったことは間違いないようですので、何らかの処分がなされたことについては、むしろ当然のことだったのではないかという気がします。ただ、処分理由の中に、松竹氏の主張内容が含まれているのは妥当ではないと思います(この点は大山さんの発言でも触れられていたと思います)。例えば、安保を容認するという主張が受け入れがたいものであったとしても、そういった異論・少数意見を(党内で)表明すること自体は問題ではなく、それを党内の会議などで行わずに、党外の出版等によったという一点が問題視されるべきだったと思います。異論については、むしろ「党内では、こういう場で異論を出せるし、実際にそうやって討論しているよ」というような「事実をもって反論する」やり方を模索すべきではなかったかと思います。そういう意味で、党内外の意見交換の場を、もっと格段に拡げることができないものかと思う次第です。

    長文、どうも失礼いたしました。

    • 大山奈々子より

      西野様 真意をくみ取っていただき有難く感じております。

  7. 若杉登志美より

    頑張ってください。絶対に離党しないで下さい。党内で頑張っている一党員より。

    • 大山奈々子より

      はい、了解です。

  8. 掛 康孝より

    党大会でどうどうと松竹氏、鈴木氏に対する除名にたいする異論をのべられたことに敬意を表します。一般的に党中央、幹部会から出された決定、意見だからすべて正しいと思ってしまうのは危険だと今回の除名処分を通して考え直しました。

     私は松竹伸幸氏の「シン・日本共産党宣言」(文芸春秋)を読みました。安保、自衛隊に対する党の対応については、松竹氏が主張するのと同じ表現で、たしかに志位(当時)委員長は、2015年か「共産党は政権についたとき不測の事態がおこれば安保条約第5条を適用するし、自衛隊を合憲とする」と段階的立場を述べています。山下よしき氏の大会での説明ではそれを「松竹は安保容認、自衛隊合憲」と主張していると断定しています。
     日本共産党員は29万人、すばらしい活動を地道に頑張っている人はたくさんいると今も思っていますが、指導をする頂点の中央員会常任幹部会というところがすべて正しい方針をしめしているのか、すべて教条的に疑いをまったくもたないこともそれでいいのかと疑問を持っています。
     間違っていると思ったら、私のように「ヒラ党員?」であっても正々堂々と常任幹部会に異論を述べる党風がもっともっと広がることを願います。

    • 大山奈々子より

      ありがとうございます。自由に発言できる気風は大事ですね。

  9. aritoより

    悪法も法なりだと私は思いません。共産党自身も悪法には反対して声を上げています。
    志位議長は他の組織も一応民主集中だと反論しましたが、他の組織と一緒に論ずる気になれません。私も所属する組合の方針に反対したり委員長を批判しましたが、警告を受けましたが一発除名にはなりませんでした。

    民主的中央集権制はレーニンが指導したロシヤ革命の中心となった赤軍の組織原則、毛沢東の中国共産党の軍事組織など前衛党の組織原則です。平和革命路線といいながら共産党は柔軟に対応できていないから問題なのです。また、共産党発行のパンフレットでは「敵の出方論」について、どんな場合でも平和的・合法的と書かれています。軍事組織ではないのです。

    埼玉県の草加市議団問題で党歴の長い人が大勢離党したと聞いています。私の身の回りには、草加市議に似たような社会的に問題のある事例が起きましたが末端党員で誰も告発しないから除名もされずに残っています。単なる浮気・不倫問題で終わっています。

    一方で、組織の秘密でもないことを外野から発言したという理由で除名されることは恐怖です。内野から発言できないから外野になっただけでしょう。一度決めたことを変更することは一部の幹部党員の発議でしかできない。特に一般党員の意見はほぼ聞いて置くだけになっている現状から脱皮するには離党しかありません。50数年も頑張りましたが別れを告げました。

    日本に国民の声を聴く真面な政党が現れたら共産党は消滅します。ほかに信頼できる政党がないから止むを得ず共産党に投票しているのです。いわゆる政党支持なし層の行動です。社会主義は望んでいても、唯物史観や民主集中を支持しているわけではありません。今日の明日の生活を良くしてほしいだけです。

    私のコメントに気を悪くせず頑張ってください。日本の未来のために。

    • 大山奈々子より

      ごもっともだと思います。

    • 大山奈々子より

      そうですね、ありがとうございます。

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