大山奈々子
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教員採用について座間の早川さんと聞き取り

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昨年の衆院選で神奈川13区の候補者として闘った早川宇多子さんを通じて、前年度の教員採用について、市民からお問い合わせがあった件について教職員人事課に聞き取りをしました。早川さんも来庁していただきました。早川さんは元小学校教諭で正規や非正規、臨時任用とあらゆる働き方を経験されたとのことで、現場の声を届けていただきました。私も大いに学ばされました。

振り返れば昨年一番話をした担当課は教職員人事課だったかもしれません。今年度から課長が変わりました。今の採用試験の仕組みは今までの積み重ねでこの形になっているという言葉がありましたが、これだけの教員不足の中、教員が魅力的な職場であるために、子どもたちの学習権を保障できるように改善が必要。

なお、神奈川県は政令指定都市(横浜川崎相模原)以外の教員の採用権があり、人件費を負担します。

県教委教職員人事課への質問と回答と要望 

(●は質問だったり意見だったり、明確な回答がないものも。)

❶Q.昨年度実施の神奈川県公立学校教員採用候補者選考試験において

「校種等・教科」により、「募集人員」と「第2次試験合格者数」に大きな開きが見られるのはどういう事情か。とりわけ中学では美術(合格者数/募集人員Ⅹ%)、技術20%、家庭52%、高校では、英語86%

で、合格者数が募集人員を大きく下回っている。教員不足が問題となる中、なぜ募集人員を確保しなかったのか。そもそも受験者数がすくなかったのか。合格者数を絞らねばならない事情が生じたのか。説明を。

A.要因二つ 募集人員に対して一次試験の受験者数が下回っている。美術・技術・家庭も

     基準点 クリアできていない 高校英語も。

Q.予定通り採用できなかった場合はどうするのか

A.臨任や非常勤などでやりくりする

【臨時任用教員について】追加の質問や意見

●半年ごと臨時任用の繰り返し、一定の年数を重ねることに。

●支援級が全部臨任という例もあった。非常勤で担任をやることもある

●先生を不合格にしておきながら正規と全く同じ役割を担わせる。失礼な状況のままで不安定雇用を続ける問題。先生の人生も考えるべき。

Q.二次試験(面接・論文・実技など)不合格理由を知らせないのか。

A.面接試験の評価項目は6項目 合否通知と一緒にコメントがあれば知らせるが評価項目ごとの点数は公開できない面接官のコメントは空欄もある。面接官に記入を求めていない。面接試験における面接官の評価コメントがあれば公開する。情報開示請求をすれば点数を開示できる。開示は本人しかできない。毎年二桁数の請求がある(以前は点数は一切非公開だった) 

●臨時任用の立場では採用に影響しないか不安で開示もできない

●臨時任用の方から、学校で不適切な事案があっても次期任用にむけて不利益にならないか気になって告発できないというご意見がある。学校で発生する諸問題を解決できない要因の一つではないか。

Q.臨任年数の把握がないのはなぜか。

A.面接カードにはそれまでの経験を書く 面接時点では採用側が知りえる

●最大何年間臨時での任用を続けているのか把握すべきではないか。(これはぜひ)

●何年臨任で勤めれば正規にするなどの措置が考えられないか

●校長推薦があれば正規にするなどは。(校長の気に入る先生でなければいけないというリスクもあるが)要素の一つにはなる。

●教職経験者に一般教養など免じることはわかるが、もっと優遇している県もある

●臨時任用での教職経験者を正規採用し、初任研免除ができれば財政的にも県は助かるのでは。

●若い人が正規の方が給料安くすむのではないか

 他県はどうか。 把握はない

❷Q.各「校種等・教科」で、合格後の辞退者数等を含めた最終的な採用人数は何人か。また辞退者は毎年どのくらい出ているのか。

A.小学校441採用  夏期と秋期と大学推薦  辞退者は一桁台 

中学校202 高校 348 特支 147 養護  29

❸Q.今年度の試験では、募集人員を十分満たすだけの最終合格者を、辞退者数も勘案して出していただきたいと考え   

ますが。どうか。

 A.見越してはいる 年齢構成もみながら 

●非正規でやっている教員がたくさんいる 会計年度の方も 臨任も。採用試験が一学期の成績処理の時期に当たる。 実力出しきれず 子どものために頑張る先生は自身の採用試験に集中できないことが多い

●Q.一般選考 と特別選考(教職経験者等)の合格比率 特別選考の合格比率がひくい。どちらで受けるか悩むとこ 

 ろ。 

A.神奈川県のHPには 二次試験と一次試験のたびに二次試験については選考区分ごとの受験者数と合格者数を出している。だいたい大差はないかな、区分ごとに採用割合をきめているわけではない

●特別選考枠に重点を置いてはどうか

【未配置問題】

Q.臨任や非正規でも補えない現場はどうするのか

A.副校長が授業に入ったり工夫している。 

●座間で21人 昨年は県全体で500人に上ったはず。

●正規教員を増やして来てくれているとはおもうがまだまだたりない。子どもたちが犠牲になっている。財政的な問題もあると思うので私たちは国の予算も増やすように求めるが県としてもさらなる努力をしてほしい。神奈川で非正規教職員の問題に取り組んでいる組織を「臨時教職員制度の改善を求めるかながわ連絡会(かな臨連)」といい、全国組織もあると。私は不明にしてこの連絡会の存在を知らずにいました。間接的に情報は得ていたものの、教えてもらえてよかったです。


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