夜間中学視察に行きました。
神奈川県内には2つの夜間中学があります。川崎の西中原と横浜の蒔田中学です。15日金曜日蒔田中学を訪ねました。中学校統合問題で少し関心をもったくらいで恥ずかしながら知らない世界で、驚くことがいろいろありました。
畑野君枝衆議院議員が国会質問の前に現場を見たいということで誘っていただきました。私はまだ夜間中学のことは勉強不足なのでまず学校を見せていただいたり校長先生に実態をお聞きしたいと思って参加させていただいた次第です。
2014年度横浜の夜間中学は5校がこの蒔田中1校に統合されました。
写真の看板は総ルビつきで以下の内容が書かれています。
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入級要件※次のすべての要件をみたすこととします。
1 中学校を卒業していない方
2 学齢を超過している方
3 横浜市内に在住または在勤している方
問い合わせ先 横浜市教育委員会 電話 045-671-3266
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校長先生は8年間ここで昼夜の兼任をされています。統合後、専任の先生が配置され今では19人の生徒さんが在籍しています。少人数でいろんな言語、肌の色、年齢の生徒たちがいる教室は山田洋二監督の「学校」のようでした。日本語学校で10年教えていた私には懐かしいような教室でした。
義務教育等の学習機会の充実を求める意見書
国の学校基本調査の結果によれば、平成25年度に学校を
長期欠席した不登校の小中学生は全国で約11万9千人に上り、
本県においても小中学生の不登校者数は約9千人となっており、
3年ぶりに増加に転じた。
児童・生徒の不登校の理由は、友人関係や転校・進級、生活
環境の変化など様々であるが、休みがちになる早い段階での
対応はもとより、不登校になってからも学ぶことができる適応指導
教室、フリースクールや、近年の国際化に対応したインターナショナル
スクール、日本国籍を有しない人の学びの場など多様な学習の場や
子どもの居場所を保障することが必要である。
さらに、戦後の混乱期に就業等の事情で義務教育を修了でき
なかった人に対して開設された、いわゆる夜間中学校の設置を促進
していくことが求められている。
よって国会及び政府は、義務教育等の学習機会の充実のため、
不登校の児童・生徒が学ぶフリースクールやインターナショナル
スクール等の学校外の教育機会の充実を図るとともに、義務教育
未修了者の就学機会の確保に重要な役割を果たしている夜間中学校に
ついても設置促進を図られるよう強く要望する。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成26年10月14日
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣 }殿
総務大臣
文部科学大臣
神奈川県議会議長
コメント
人数は少ないようですが、5校を1校に統合してしまうのはひどいです。
多くあれば、通学しやすさもあるわけですから、機会を均等にするべきでしょう。
畑野議員の質問も期待したいですが、神奈川での大山さんの役割も増えますね。
期待します。
統合についてはいろいろな考え方があったようです。
私も単純に人数で運営を決めるのではなくてむしろ、きっと埋もれている、学習を必要としている人たちに届く教育はどう探ればいいかと考えているところです。
> どう考えても学ぶ条件は厳しいと思われる生徒たち
そんな事は人から言われたくありません。
もう充分感じているのですから。
自分の人生の充実のために行くのです。
関心の向いたときにだけ首を突っ込み、感想めいたこと、教訓めいたことを言われるのはうんざりです。
麻子さん
それはすみませんでした。ご気分を害してしまいましたね…。
先日、夜間中学を守ってきた方々が控室に来て下さり要望をうかがいました。機会を見て議会でとりあげるようにしますね。課題があちらにもこちらにもあり、なかなか集中できないのが私も悩みです。またご意見あれば聞かせてください。