大山奈々子
大山奈々子大山奈々子

神奈川県ライトセンターを視察しました。

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     昨日、後援会ニュースを書く都合上、昨年の視察や国政交渉などを振り返りました。学校だけで8か月間で9校をみせていただいたことになります。現場に足を運んで見て聞いてそして県政に声を生かしていく、大事な活動です。

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ということで今回は懸案のライトセンター。横浜市二俣川の運転免許場そばにある視覚障がい者の総合的な活動の場を視察させていただきました。日本赤十字社が県の指定管理者となって運営されています。この施設は点字・録音図書などの製作貸出、各種の相談・訓練、スポーツを楽しむ、ボランティアを育てる、視覚障害の理解を広める、その他視覚障がい者と晴眼者とが自主的に畝にするクラブ活動など、実に多彩です。

24人の常勤の方と3人の歩行訓練士さん、そして700人のボランティアの中から随時活動されています。年間22000人の利用者がいらっしゃるそうです。

議員になる前に、私はライトセンターの夜間の利用が制限されてプールを使えなくなったという声を聴いていました。

「以前は昼から夜にかけてプールをあけていた。夜間になるとぐんと利用者が減って、数人という感じだった。わずかであっても開いておかねばという考えもあるが、効率を考えるとどうしても夜間は閉じざるを得なかった。一方で午前から使いたいという声も多く、夜間を閉鎖する代わりに午前から開けるようになり、利用者数も3ケタ違うことになった。」

昼間、勤めに出ている方が利用できないという問題がありますが、土日も開けていらっしゃるならやむを得ないところでしょうか…


6点法で入力して点字の文書を作る作業をされています。ここではほかの点字図書館が作るのが難しい点訳も作っていらっしゃるといいます。

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右の小さな英和辞典が点字本にすると赤い背表紙の本がたくさん並ぶこれだけの冊数が必要だそうです。

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700人のボランティアを束ねる赤十字奉仕団の方とお話しました。主にこの近くにお住まいの方が、仕事や家事の合間を縫ってボランティアに携わっておられます。ボランティアを対象にした各種養成講座も開かれて、学んでからこちらに登録されているといいます。

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楽しそうな君嶋議員と私。屋外のひろいテラスを一周するランニングコース。上からつるされたロープを頼りに走ります。目を閉じて走ってみましたが、これなら走れそうでした。

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パソコンの使い方、字を打つ方法など丁寧に教えていただきました。高性能だけに高いのが残念。

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体育館では忍者体操を楽しむ一団がいらっしゃいました。つられて私たちも中腰に。

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あんま・はり・きゅうの仕事を総称してあはき業といいます。この施設の一角にマッサージをする施設もありました。仕事の場でもあり、利用者もサービスが受けられる仕組みです。

各種スポーツに音や手で楽しめる読書、お料理を習う部屋、相談コーナー、駐車場、すべて無料で利用できます。障がい者施設の無料なんて当然すぎる行政サービスですが、そうでない施設が増えているだけにとてもありがたく感じました。

一巡して最後に「大変すばらしい施設ですが、お金を減らされたり運営にお困りのことがありますか」とこちらから聞くと、「指定管理も結局は競争ですからコストの問題はあります。うちも3人辞めました。安全など考えると削れるところは結局は人を削らざるを得ません…時代の流れですからね。」

でも私たちはそういう流れをしかたないといわない立場です。福祉は人ですから。コスト優先の考え方は福祉になじみませんよね、というような話をしました。

私はこのライトセンターがすばらしかったからこそ、この手の施設がおそらく全国でここだけだという話に衝撃を受けました。

障害者権利条約を批准している我が国にもっとこの手の施設が必要だという思い、そして県としてここの運営を削減することなく支えていくべきだという思いを強くして帰りました。

 

 

 


コメント

  1. 鈴木やすより

    安倍総理は「一億総活躍社会」とか唐突に「同一労働同一賃金」とか言葉を並べますが、具体的実行性がみえません。また黒岩知事も安倍総理に似ているところがあり横文字やら目立つことはお好きな様子ですが本来県民が何と必要としているかは理解に乏しい方とお見受けいたします。
    「指定管理者制度」も問題ありとは思いますがやはり福祉も当然ながら事業は「人」の定着抜きには成り立たないと思います。本件(神奈川県ライトセンター)は分かりかねますが「指定管理者」では多くのケースで人件費が削られていると言われております。
    昨今ある会合でお会いした青年の言葉。「奨学金の返済かかえての契約社員。会社からマイナンバー提出せよと言われている。提出したくはないが提出拒否すると次回の契約更新で切られるのかと。また常に契約を解除される危険性を考えると常に不安な気持ちで仕事している。」(大意)。
    本来、県民のために必要な施設等に予算が配分されまた働く労働者が活躍出来き、また将来に希望の持てるような社会にすべきと痛感させられたブログでした。

  2. 大山奈々子より

    鈴木さん

    契約社員の若者の声はつらいですね…。そうなんです。そういう思いを多くの若者(確か20代の若者の半分以上は非正規ですよね)にさせておいて、少子化対策とか一億総活躍とか空虚な言葉にしか聞こえません。

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