大山奈々子
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県立公文書館! ビキニ被ばくの補償について

ブログコメント2

IMG_4278もうすぐビキニデー。 

私も参加したことのあるこの伝統ある反核の運動とは…

 →1954年3月1日未明、アメリカは太平洋ビキニ環礁において広島型原爆の約1000倍の威力をもつ水爆実験(ブラボー)をおこないました。この核実験によって、マーシャル諸島の人びとや多くの日本漁船などが被災しました。

 焼津のマグロはえ縄漁船「第五福龍丸」は、アメリカ政府の指定した危険区域外で操業中であったにもかかわらず、“死の灰”を浴び、23人の乗組員全員が急性放射能症にかかり、無線長の久保山愛吉さん(当時40歳)は「原水爆の被害者はわたしを最後にしてほしい」と言い残してその年の9月に亡くなりました。

 この3・1ビキニ事件は、日本国民に大きな衝撃をあたえ、広島・長崎をくりかえさせるなと、全国に原水爆禁止の声がまきおこりました。3千数百万の原水爆禁止署名が集められ、翌55年8月に第1回原水爆禁止世界大会が開催されました。原水爆禁止日本協議会(日本原水協)はその年の9月に結成されました。

 いらい、62年間、日本の原水爆禁止運動は、核戦争阻止、核兵器廃絶、被爆者援護・連帯をいっかんしてかかげ、世界諸国民や非核国政府と連帯して、世論と運動をひろげてきました。いまや核兵器廃絶は世界の大きな流れに発展しています。

 3・1ビキニデー集会は、この久保山さんの遺志をひき継ぎ、原水爆禁止運動をになう全国の運動と静岡県の実行委員会が共催してきた伝統ある行事です。→

ということです。今年の詳細はこちらに。

今回残念ながら県議団からは代表を送ることができません。しかしビキニデーを前に、県の原水協の方から、資料請求がありました。ビキニで被爆した漁船の補償関連の資料。県議会での質問も行われましたがこれは調べてももう残されていないということで、それならば県の公文書館に行かねばということになり、直接依頼を受けた木佐木県議の車で二俣川へ。

ビキニ被ばくで有名なのは第五福竜丸。でも静岡でも神奈川でも太平洋側には数多くの被ばく漁船が戻ってきた事実があります。アメリカからの見舞金の総額では神奈川が一番多いという資料があります。私たちは検索でみつけた資料をマイクロフィルムから紙にプリントする作業をしました。左から送られるマイクロフィルムを位置を調整しながらプリントしていく作業はなかなか忙しくも楽しいものでした。

県政に関わる古い資料には、几帳面な字で薄い原稿用紙に記録された数々。多くの方々の手で県政が運営されてきたのだと改めて思いました。中には近代美術館の存在が知られていないから広報が必要だという文言が見えて、切なくなったりもして…

IMG_4280の1IMG_4276公文書館は近くの子どもたちが勉強していましたが今日は利用者が少なく大変静かでした。展示されている神奈川県史は非常に興味深いものがありました。小田原県や足柄県という県があったのね、とか。東京の多摩地域はかつては神奈川県だったのね。など。腰を落ち着けてゆっくり見てみたくもあり、職員さんにいろいろお話をお聞きする時間がなかったのが残念でした。運転免許場へお越しの際は一歩足を伸ばしてください。

 


コメント

  1. 吉崎英雄より

    大山様

    そうですね。3月1日は「ビキニ・デー」でしたね。第五福竜丸乗員がビキニ環礁でのアメリカの水爆実験犠牲になりましたが、白い灰(死の灰)あびた時「これは原爆ではないか」と早く気ずいたのが、大山さんのコメントにもありました久保山無線長でした。乗船員23名はやけど、発熱、下痢などに襲われ、東京の病院に入院しましたが。9月23日久保山無線長が放射能症で亡くなりました。
    その他にも神奈川三崎港の第一三栄光丸と宮城県釜石港の明神丸の「死の灰」を受け、合わせて5万5000キロのマグロが廃棄処分になりましたが・・・
    その時のアメリカの態度は非常に冷たく、日本政府は正式に資料提出を求めたにもかかわらず、アメリカ側は被害を誇張しているとして拒否し、アメリカ原子力委員会委員長は「日本の漁船が水爆実験のスパイ活動をしていた」と言う始末。
    日本では原水爆禁止の署名が2000万人集まったそうです。
    駐日アメリカ大使は「被災者とその家族に対して補償する」と約束しましたが、それは微々たるもの。補償について日米両政府が合意したのが来年になってからです。
    1945年に長崎に原爆が投下されて、これで日本人の核の犠牲は終わったと思ったら今度は9年後に再び日本人が核の犠牲に合う。何という事か!
    本当に今度こそ日本人いや人類の核犠牲を永遠に無くしてもらいたいですね。

  2. 大山奈々子より

    吉崎さん

    原発なくそうの署名を集めながら、ビキニの時はたくさんの署名が集まったと聞きました。魚が食べられないという情報が国民に核の恐怖を知らしめました。フクシマではそれらの情報の隠ぺいがはかられています。この国に早く国民の命以上に大事なものはないのだという政権を作らねばです。

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