大山奈々子
大山奈々子大山奈々子

娘も卒業。体育館で思い出すもろもろ。

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またも9条コサージュの出番。娘の中学校の卒業式がさる14日、行われました。1週間前から「卒業したくない」、と繰り返し、感傷的になっていた娘です。

IMG_4482no1この体育館は子どもたちが中学に入る前から幼稚園のサッカーチームの親や先輩たちでフットサルを楽しんだ思い出の場所。私は相手のキーパーより前のゴールそばで張っていて、パスが来るのを待ってシュートする、超攻撃的?フォワード。さっぱり守備をしにいかないので「守備に戻れーっ!!」てコーチに叱られていたっけ。フットサルは交代自由。疲れたら休めるので中高年にもうってつけでした。

このころ、中村俊輔のようなファンタジスタになりたいという思いで、私のケータイのアドレスはfanataで始まるものにしたのでした。フットサル仲間の若者がそれを知って「…ある意味ファンタジスタではある」とつぶやきました。ある意味でもいいや(;^ω^)

彼らはめちゃくちゃ強いくせにおばさんにはソフトにパスをだしてくれる優しい青年たち、選挙カーで会った時は驚いていたな。「投票行くッス」って言ってくれたっけ。

あの時は息子も娘もそのお友達たちもみんなここで遊んだな。楽しかったな。県議会では私たちは、県立高校の老朽化対策を求めてきて、予算化されたけれど、この中学の体育館の壁の老朽化には私たちフットサルチームはずいぶん責任があるかも…改築されてよかった…

ここにくることもなくなるのかな…とセンチメンタルになりつつ、泣いた後の紅いほっぺで退場してくる娘の姿を見つけました。がんばったよね。3年間。

さしてお勉強好きな子ではないけれど、多くの仲間と触れ合って生きる力を磨いてもらいました。ひとつ覚えているのは、部活でのこと。Bチームのキャプテンになった娘でしたが、Bゆえか、チームメイトの士気が上がらず、こんなんじゃ練習しても実にならない!と悩んだことがありました。いつもお気楽な娘ですがある夜、「みんなあんまりやる気ないんだよね…」と珍しく寝る前に枕を抱いてつぶやいた娘。数日後、思い出して、「そうだ、部活どう?」と聞くと、「あ、大丈夫。結局ね、一人一人みんなにお手紙書いたんだ。そしたらね、みんなわかってくれた。」これには夫も私も感動したものでした。手紙!そんなアナログなやり方で打開したとは!彼女の几帳面な一生懸命な字が仲間の胸に届いたのかな。

娘は二年前には毎日、顧問の先生に叱られて泣いていたといいます。泣いたり笑ったりしたこの体育館ともお別れだね。

o1卒業式は空も涙でしたが、翌日は澄み渡った空でした。一緒に歩いていた娘は「あーあ。今日はこんなにお天気いいのになあ。昨日は雨でクラス写真も撮れなかったよ。」

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そして高校進学。同じ中学のみんながバラバラです。学区が撤廃され、全県1区となって競争が激化。昔から神奈川は高校のランキングが細かく、どこを受けるのか、受けたのか、どこに受かったのか。聞くのがタブーみたいになっている。ご近所同士で知らない。

変なの。まったくもって変。142校もあって、中学校の現場では進路指導が非常に難しい。私の地元の港北区でも中学校の校長先生から、県は入試制度がころころ変わって、学区もひろいので進路指導がしにくい。というお声を聞いています。そして皮肉なことに、学区を撤廃しても、結局、今の生活難の実態のなかで遠くの学校は高いので近場の学校を探している子が多いといいます。

塾の方がデータが詳しい、学校に聞いても頼りにならないという子どもたちの声が聞こえてきます。家のマンションはお兄ちゃんの同級生が7人近くいますが、みーんな高校が違います。バラバラ。

私の故郷京都では、40年(‘Д’)近く前、すべての府立高校が均質でした。ご近所同士、近くの高校に通い、同じ高校の中に、英語が得意な子、機械に強い子、化学が得意な子、体育が得意な子、音楽だけはすごい子、一流といわれる大学に入る子、専門学校に行く子。卒業してすぐ働く子。留学する子、千差万別、まさに社会の縮図でした。本当の意味の多様化が一校の中に展開していて、いろんな友人の付き合いの中で、いろいろな立ち場の考え方を知りました。

1校当たりの進学先が例えば東大京大何十人という単位ではなかったため、蜷川民主府政を攻撃したい人たちから、京都の教育がだめみたいにいわれたそうですが、まじめに勉強すれば高校に行けた懐の深さ、「十五の春は泣かさない」と京都府が宣言してくれた心強さ、これは非常にすばらしい施策だったといえます。

 


コメント

  1. 中山雨周より

    サッカーを楽しむ一家、素敵だと思います

  2. 佐藤早苗より

    おはようございます。私も来賓として小中一貫校霧が丘中学校の卒業式に参列してきました。我が子の時とは違い、爽やかな式の中で気が付いた事があります。卒業生代表の言葉で、「9年間隣にいるのが当たり前だった友人と、一緒に過ごすのは、今日が最後になりました。」学区が霧が丘だけなので、転入転出以外は、ずっと一緒です。第6回目の卒業式でしたが、4月からは「霧が丘学園」と校名も変わるそうです。5年の時に校歌、校章が変わったのに続きます。我が子の同級生のお母様と、「時代の流れだけれど、ちょっと寂しいね」と話しました。高校の統廃合も同じ、母校が無くなるは淋しいですね。

  3. 大山奈々子より

    中山くん

    あなたもサッカーをどうぞ

  4. 大山奈々子より

    佐藤さん

    そうですよね。校章や校歌、名前だけでもさびしいのに、本体がなくなる寂しさはいかに。ですよね。

    ところで、小中一貫校、どうですか?私たちとしてはこれを推進するのはどうかという立場なんです。霧が丘も見に行ったことがありますけれど、子どもたちはどこへいってもある程度その環境に満足するものなのかなとは思っていますが、保護者からみていかがですか?
    いいにくいことがあれば、アップするなと添えていただければ、アップしませんので保護者の方の評判とかお教え下さい。

  5. 佐藤早苗より

    横浜市立義務教育学校・霧が丘学園
    昨日は、小学校の卒業式でした。PTA会長の祝辞で、皆さんは霧が丘小中学校の霧が丘小学校の最初の児童、そして最後の児童です。と、挨拶がありました。4月から1年生で入学し、9年生で卒業するからです。子どもたちと保護者の皆様の意見は、今の解っているのは小学部卒業式、中学部入学式が無理なら、小学部修了式、中学部開始式として残せないか?節目であり、保護者としては、子どもの成長の区切りを祝ってやりたい。と聞いています。

    学校の成り立ちについて少し書きます。霧が丘はURが開発した戸建てと団地が混在する、人口2万人予定の新しい街です。小学校3校、中学校1校でした。児童の減少により、小学校が統合して霧が丘小学校となりました。そうすると学区が霧が丘だけですので、基本的には、9年間一緒に過ごすことになります。こんな環境もあって、小中一貫校の話が市からありました。地域としては、中学校給食を実施する。学校からは自由に行き来できる渡り廊下を作るなどの条件がでました。結果的には、どちらもダメでした。ただ、昨年文科省の「夢・人・みらい」の特定を受けたことにより、少し幅ができました。
    教職員、児童生徒の交流です。11月から小学生が、中学校の部活に参加できます。7,8,9年生がクラス別に小学校の給食を一回ずつ食べました。音楽にも力が入っており、6,7,8の合同発表会、小学校の運動会に吹奏楽部を含め中学生が一緒に活動しました。
     肝心の学力ですが、まだ結果が出ているとは言えませんね。中学校受験した生徒は、129人中9人と少なくなってきてはいます。
     学区を考えるとやはり、霧が丘は特別です。

  6. 大山奈々子より

    中村様

    そういう経緯でしたか…。保護者の皆さんの思いも伝わってきました。
    ありがとうございます。

    ところで、7・8・9年生が小学部の給食を食べることはどういう意味で、でしょうか。交流の場ですか?

  7. 佐藤早苗より

    おはようございます。小学校の給食を食べる件ですが、当初は9年生だけでした。今年は7,8,9年生に拡大しました。本来は中学校給食を市内で一番早く導入させたいと考えていた、地域の意見へのささやかな反映と考えています。

  8. 鈴木やすより

    3/21(月)彼岸で実家(栃木県小山市)に帰省し兄や姉(元小学校教諭:定年で退職)と話していたら、来年(2017年4月から)地元の小学校3校が統合され小中一貫校になると言っておりました。私の出身小学校がメインになるらしいのですがやはり少子化の影響ということらしいです。それに伴いスクールバスも用いられるということでした。私が小学校の頃は登校班で整然と小学校へ通ったものですが時代の変化なのでしょうか?
    また 3/19(月)に訪れた群馬県渋川市では以前は小学校の分校が有ったようですが今は廃止され小学校への通学は保護者の車での送迎がメインと言っておりました。
    私は教育に関しては素人の域ですがこの「小中一貫校」も功罪があるような気がします。

  9. 大山奈々子より

    佐藤さん

    そうでしたか!涙ぐましい学校のおもいやりですね。行政は応えなければなりません。

  10. 大山奈々子より

    鈴木さん

    「功」はあんまり…
    それにしても小学校で車の送迎メインとは!

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