大山奈々子
大山奈々子大山奈々子

沖縄の歴史が胸に迫り、怒り新たにする旅でした。

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11月6日から8日まで共産党後援会による辺野古高江のたたかい支援ツアーでした。

私は学生時代にお気楽女子旅で来て以来、思い切り学習支援モードで参加しました。女性県議3人での個人参加となりました。後援会のみなさん総勢44人。

IMG_6407no1空港に海兵隊と海軍兵士向けらしき案内板があり、基地の町感が一挙に。

IMG_64111全県で600人の方がこの後プラスになって最終的に105万円余のカンパを託してくださいました。みなさんの熱い連帯の思い、届けます。

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6日

羽田→沖縄(那覇)→沖縄道→汀間漁港・貝の家→名護共同センター

→ホテル

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右に見えるのがキャンプシュワブ

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平和丸。船長はこの日神奈川のYさん。新かながわで神奈川点描を書いている方、船舶免許をとって沖縄に通う。マイクを握るのは同じく支援に入っている千葉の方。

よくメディアにでてきた辺野古の抗議船。今は工事が停まっているのでテントにも人は少なく、それでも海上保安庁や沖縄防衛局の巡視艇がパトロール。一日1800万円も使うという。侵入してはいけないらしきことをいうけれども、日本が米軍に提供している海域なので日本側にはつかまらないのだそうです。

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OKINAWA DEFENCE BUREAU 闘う人々はODBと言い習わしていた。

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晴れるとサンゴがよく見える。平和丸は猛烈な波しぶき、私たちの写真は乗せられないレベルに。

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IMG_6456がんばれ!NHKの百田尚樹氏に「潰さなきゃいけない」と言われた沖縄の二紙。後に沖縄県議団に聞いても、沖縄の大手紙はこの二紙だと。彼らが安倍首相と一緒にご飯食べたりしないから、しっかり国民の側に立てる。

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沖縄タイムスは10月30日を「世界のうちなーんちゅの日」として制定。世界中に住んでいる沖縄県民が心ひとつに。すばらしい宣言をここに。

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貝の家では辺野古の海で採れた二千種の貝が。そして多くの海洋生物が展示されていました。この命たちもまた無粋なコンクリートの下敷きにさせてはならないと思う。

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辺野古闘いの拠点、名護共同センター、基地県神奈川の連帯のカンパをお渡ししました。

古堅さんに聞いた沖縄の歴史。

1995年に買い物帰りの少女が3人の米兵にレイプされる事件があり、怒りの8万5千人集会がもたれた。「少女の人権も守れない安保はいらない。」という声になって全国に。

怒りを鎮静化するために普天間飛行場の全面返還を発表。でもそれは見せかけ。

1996年のSACO合意で…と説明しはじめるときりがないですね。

ともかく、日米両政府に欺かれた形で押し付けられる辺野古の闘いを決意するまでの県民の苦悩。地元の共産党が「小さな共産党だけど今こそ沖縄のために頑張らねば」と気概を見せた話。4人に1人が亡くなった沖縄戦を生き抜いたおばあが若者を「起たんか」と鼓舞し、子や孫のために、自分は人柱になってでも新基地建設を止めるという覚悟。ここには書ききれない感動的な闘いの軌跡にふれ、涙をおさえられませんでした。

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地元居酒屋で食べてこそ地元のことがわかるとホテルから繰り出して泡盛。

7日

ホテル→名護共同センター→高江支援活動・N1ゲート座り込み・伊佐真次住民の会-慶佐次ヒルギ林-→宜野座IC→沖縄北IC→道の駅かでな(嘉手納基地)→世界遺産・中城城址→嘉数高台(普天間基地)→おもろまち→ホテル

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高江は遠い。那覇から3時間。名護からでも1時間。山深く入っていく。

村民150人の村を取り囲むように6つのヘリパッドが作られようとしている。ベトナム戦争の時は、村民をベトナム人に見立てて標的として訓練したと言われているところ。ゲートに着くまでに機動隊に制止される。

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緊張が走る、前の一般車から女性が降りてきて不当に止められていると。

議員がいるなら理由を聞いて。と。出番だ。とでていくとすぐに「バスは通ってもいい」と。何の権限で一般車を通れなくするのか。と回答を待つまでもなく発たねばならなくなった。のちに午後、別な観光バスが停められて新聞紙上で問題になっていた。

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北海道から来たという青年もいた。私の横では機動隊が男性に向かって

「押さないでください!ほらこちらは押してませんよ。この手はなんですか。押さないで」

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みんな口々に高江ヘリパッド建設反対の思いを語る。Y船長が何度もハーグ陸戦条約を読みなさい。と言っているのが印象的でした。

  • 第46条:家の名誉及び権利、個人の生命、私有財産ならびに宗教の信仰及びその遵行を尊重しなければならない。

 

私有財産は没収できない。
  • 第47条:略奪はこれを厳禁とする。

米軍が占領後に沖縄の人を収容所に入れて、その間にブルトーザーで家や田畑を奪った…国際法に照らして全く道理が無いという前提。

もう2007年から座り込みを続ける粘り強さ。非暴力を貫き、座り込む。

祖国復帰運動で勝利した県民は、道理ある闘いはいつか勝つと確信がある。瀬長亀次郎はかつて「70万県民が声を揃えて叫べば荒波を蹴ってワシントンを揺るがす」と統一戦線の強化を呼びかけ、今は翁長知事が「長い闘いが続くかもしれないが、どんな手段を用いられようと、県民がより結束すれば基地は絶対にできない」と県民を激励しています。

その結束は翁長知事と辺野古現地のたたかいを支える「オール沖縄会議」が結成され、市町村単位に島ぐるみ会議が結成され、祖国復帰闘争以上の統一戦線が形成されつつあります。

さらに全国からの支援。本土との温度差は真実をリアルに伝えることによって解消されます。SNSを通じ、トイレも宿泊所も厳しい環境にも関わらず駆けつけてくれる人たちがいます。

そして、アメリカへも発展しています。ワシントン沖縄事務所を設置して県の職員を派遣し、訪米行動を展開。バークレー市議会が辺野古新基地反対決議をあげ、アメリカ最大の労組も協力を約束。退役軍人平和の会VFP   の活動も活発です。

IMG_6528マングローブの森。マングローブという植物かと思いきや、潮間帯に生える森林の総称なのだそうです。ヒルギという木がたくさん茂る森。美しいこの川でカヤックにのりたかったな…

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嘉手納基地は、ディズニーランド100個分のひろさだそうです。北谷(ちゃたん)町議の中村重一議員がバスにのって説明してくださいました。FBのお友達でした。いいなあSNS。お話の中で衝撃だったのは、小学校に赴任した先生がジェット機爆音で授業が中断した時間を調べてみたら、小中9年間で換算すれば、実に2年間授業ができていない計算になるのだとか。子どもの学習権をこんなにも破壊している。

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 中城(なかぐすく)城址は15世紀の琉球王朝尚泰久王代の護佐丸の城址。悠久の歴史に思いを馳せることができました。ここにも琉球国内での争いのあと。人類の歴史の中で、血で血を洗う時期が不可避だったと思うものの、それをとっくに卒業できたはずの日本がまたもその愚を繰り返すのかと思うと暗澹たる気持ちになります。

IMG_65501嘉数の高台から、普天間基地を見下ろす。噂にたがわぬ住宅地の密集している中にある基地です。遠く点々と並ぶのがオスプレイです。写真の枠外右手に米軍機墜落事故のあった沖縄国際大学があります。

のちに文献で知りましたが、この嘉数の高台は、本島の中でも激戦の地の一つ。京都の塔が静かに建っていました。沖縄にはそこかしこに慰霊塔があります。県民4人に1人がなくなった地…。京都からもはるかこの地へ送られて命を落とした兵隊さんたちがいたのですね…。

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長いので二日目であとは続く…。 


コメント

  1. 浜島健より

     三日間では詰め切れないほどの濃密なスケジュールの辺野古・高江の連帯の旅でしたね。座り込みの住民の皆さんに大きな激励になったことでしょう。
     ぼくも毎日、FBで沖縄便りを読みながら衝動的にしばしば〈高江に行きたい!〉と突き動かされるのですが、うちの財務長官が反応してくれません。多分、〈杖をついて歩いている高齢者には無理〉と思っているのでしょうが、森住卓さんの写真などでは車いすの人も見かけます。島袋文子おばあもそうじゃないですか。
     愛知でもどこかの後援会が企画してくれたら行けるかも、と来年に夢をつないでいるところです。ほんとうにご苦労さまでした。

  2. 大山奈々子より

    浜島さん

    そうでしたか。
    今回のツアーでも松葉杖のかたがいらっしゃいましたよ。
    高江まではバスで、座り込みのところは平らなので問題はないと思います。
    いい企画がありますように。

    財務長官はなかなか厳しいですからね。ただ、必要な時期に必要な財政出動を願いたいところです(笑)

  3. なめねこより

     安倍首相やその取り巻きと化している著名人はレッテルを貼ることがお好き。米軍基地の撤去を求める人たちを「サヨク」「共産党シンパ」「シナの手先」などと呼ぶ。これらは彼らにとっては相手を罵倒する言葉もしくは蔑称。最近はとうとう「土人」まで登場し、それを差別用語と認めない人間が沖縄・北方担当相になっている。
     数年前、沖縄を訪れた際、「基地の無い安全で平穏な場所での生活を取り戻したいと願い、主張することの何が悪いのか?それが何で社会主義だの共産主義だのとなるのか?その願いに政治上の右左なんて全然関係ないでしょう~」という言葉を地元の方から聞いたが、それが今も忘れられない。

  4. 大山奈々子より

    なめねこさん

    自民党がひとりも当選できなかった選挙結果を真摯に受け止めればそういう
    レッテル貼りに道理がないことはよくわかるはずですよね。

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