神奈川県農業技術センターを視察。土と緑、光を満喫
環境農政委員の加藤なを子議員のリクエストもあり農技センターを訪れました。
平塚駅からタクシーにして3000円近い距離。秦野市に近い平塚市です。
県がまだ豊かな県立の建物を作っていた時代。22年前の築造ということで素晴らしい建物でした。
神奈川県のHP にはここの業務内容についてこう書いてあります。
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農業技術センターでは県民の豊かな生活を支える都市農業をめざして、最先端の農業技術の研究・開発を行っています。
農業現場で必要とする課題を的確に把握し、農業経営の改善等に役立つ新しい技術や知見を早期に農家へ伝達するとともに、県民に開かれたセンターを目指し、積極的に情報を提供しています。
また、湘南・県央地域の農業の普及指導、県内病害虫の調査及び発生予察情報の提供、農薬取締法に基づく業務を行います。
神奈川県農業技術センターのHP
神奈川県は農地面積は全国45位、農家数は40位だけれども、収穫高は山梨に次いで35位。収穫量はパンジーの2位、落花生の3位をはじめ大根もキャベツも一桁以内にランクインしている、都市型農業県。その農家さんたちの頼りになるセンターです。
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広大な敷地を見せていただきました。よく耕された土と整然と手入れされた農作物と遠くに見える山々と青い空…
印象に残ったこと
〇縦長の甘いトマト「湘南ポモロン」や青首ではないまっしろな大根「湘白」、水分の多いサラダなすなど、独自に開発した品種はどれも魅力的。
〇梨や梅の実の安定的な収穫を図るため接ぎ木で木の枝を整理して作業の効率化も図ったジョイント農法は特許技術。利用に27万円。県内なら5分の1の価格で利用可能。一株150円で普及。県内農家は助かるだろう。はまなしにも?と聞くと、ええ、横浜の方ではこのジョイント多いですよと。
実際の接合部。
梨ですよ、この可愛いのが膨らんで下がるのだそうです。
〇知事が推進する「未病」の取組に資する漢方系の野菜(未病政策なら予算がつきやすい)葉ニンニク用のニンニクと、球根❔を食べる用のニンニクは別なのだそうだ。
〇スイトピーは自家受粉が可能なので(種が売れる品種ではない)ので民間会社は積極的ではない。県だから研究して品種を開発している。もうからなくても意義があることをできるのが行政機関の本領でしょう。
〇1ミリ以下の小さな虫、赤い色はみえない。ゆえに、赤色の細かい目でできたネットで温室を覆うと無視は入ってこれない。アカはいいね、やっぱり。
〇ロボット技術の試験的な運用。全自動の肥料噴霧のための自動運転自動車。
名前はなく、ゴルフカートを改造したものだそうです。
〇湿度や温度をICT管理の温室。
県立、と冠していても中身は指定管理であったり独立行政法人であったり、いわゆる民間の力を借りているものが多い中で、県直営の貴重な機関でした.
周りに飲食店もないのにやはりここも食堂が廃止されていました。県営施設から次々と食堂が無くなっていきているのは残念です。(県庁のは第二分庁舎の改築が完成したら3塔を一望できるガラス張りのレストランができるのだそうです。私たち再選しないとみられないねと語ったところです。)
外観は海老名の産業技術センターを思わせるものでしたが、独立行政法人化されてKAST(神奈川科学技術アカデミー)と統合されてしまう産技センターと同じ運命をたどることなく、予算も人も微減してきている中で、頑張ってほしいし守らなければと思いました。職員さんが生き生きしてみえました。
コメント
都市農業の大切さをアピールしたいですね。
軟弱野菜は消費地に近いことが大切です。
農地はアスファルトジャングルからの解放、涼風をもたらします。
洪水防止にも役立つでしょう。
さらに、景観保持により、住む人に安らぎが。
県として、しっかり維持していくことが大切でしょう。
県に働きかけできると良いですね。
牛蒡の、トウモロコシの生育、良い写真ですね。
中村さん
こちらのコメントを気づかずにいました。失礼しました。
そうなんです。この日はみんな癒された気持ちで帰途につきました。
ここは何でも廃止や民営化の波に襲わせるわけにはいかないですね。