大山奈々子
大山奈々子大山奈々子

港北区民交響楽団を県立音楽堂で聴く。

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「区民の身近で生のオーケストラを聴いて頂く」ことをモットーに港北区民交響楽団は30年以上活動を続けてこられました。私は二度目に聴く機会を得ました。後援が港北区役所となっています。

2月12日。場所は県立音楽堂。いつになく前の方に座ったので、楽器の個々の音色や楽団のみなさんの息遣いまで聞こえる気がしてコンサートは前に座るべしと今さらながら思いました。一緒に行った娘は上からの方がいろんな楽器がみれるというのですが。

全員がアマチュアといいますが、見事でした。と言っても私は小学生のころ、音楽の先生がピアノの鍵盤を叩いて「これは何の音?」と聞いた時に(え?ピアノの音ですけど)と思った人間です。音がわかる人には憧れます。オーケストラの技術がどうなのかは論じられる人ではありません。

でも、団員のみなさんが演奏を楽しんでおられる様子がよく伝わり、もっといろいろ聴きたいと思いました。ホールは満員でした。私は直近で触った楽器がICANおめでとうパレードの小鼓みたいな太鼓だったので、打楽器のみなさんのリズム感に注目しました。簡単そうに演奏しておられるけれど、ただ太鼓をたたくだけのことがとても難しいことを知ってしまいました。

いつか映画の挿入曲で心に残った哀調をおびた曲がブラームスの交響曲第三番へ長調作品90の中の一章だと知りました。

今回の定期演奏会は入場整理券や入場料も必要が無く、もうそのことが何よりありがたく、これぞ文化的な暮らし。娘にこういう経験をさせられてうれしかったですね。

通常、大枚はたかないと文化的なものに触れられないということにこの国の、この都市の貧困を感じています。何かと世知辛い最近の横浜にあって、街の交響楽団がステキな音楽を無料で提供してくださる。

ありがとうございました。賛助会員に登録させていただきました。tころで、区民交響楽団って他の区にもあるものでしょうか…。


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